※本記事にはアフィリエイト広告(広告)を含みます。宿泊施設の条件・料金は変わるため、最新の情報は各公式サイト・予約ページでご確認ください。
先に結論です。旅先の宿で犬が吠えたり夜に鳴いたりするのは、環境が変わった犬には珍しいことではありません。ただし、宿では「吠えさせない努力」が求められる場面が多く、対策の中心は宿を選ぶ段階の工夫、到着後に落ち着ける場所を先につくること、出発前の練習の3つです。吠えが出たときは叱るよりも先に飼い主が犬のそばに戻り、必要なら宿に一言伝えます。吠えが続く、いつもと様子が違うと感じるときは、旅行を見送る判断も含めてかかりつけの動物病院に相談してください。



まずは結論から!くわしい理由は、このあと順番に説明するよ。


この記事では、犬と泊まれる宿で吠え・夜鳴きが心配な飼い主さんに向けて、考え方と手順を順番に整理します。宿の名前や特定の宿のおすすめは出さず、公的機関などの案内と、宿ごとの規約の読み方を中心にまとめました。
🎓 旅先で犬が吠えやすい理由|環境の変化と音・においの一般論
自宅では静かに過ごせる犬でも、旅先の宿では吠えが出ることがあります。理由は一つとは限りませんが、一般論として次のようなことが重なりやすいと考えられます。
初めての場所・音・においに警戒する
宿の部屋は、犬にとって初めてのにおいと音の場所です。廊下を歩く足音、ドアの開閉音、隣の部屋の話し声、エレベーターや外の車の音など、自宅にはない刺激があります。
環境が変わると犬が不安を感じたり落ち着きをなくしたりする、という点は、犬用品メーカーの飼い主向けサイト(ホンダ「犬との暮らし」の引っ越しのページ)でも触れられています。
そこでは、ストレスのサインの例として、落ち着きがなくなる、夜に眠らない、夜鳴きをする、といった変化が挙げられています。引っ越しの話ではありますが、「慣れた環境を離れると不安が出やすい」という点は旅行にも通じます。
飼い主の様子や1日のリズムが普段と違う
旅行中は飼い主さん自身も浮き立ち、移動で疲れ、食事や散歩の時間もずれがちです。犬はそうした空気の変化を感じ取るとされ、同じく上記のページでも「慌ただしい飼い主の様子がストレスになる」ことが挙げられています。
到着までの長い移動で疲れていても、疲れと興奮が重なって、かえって寝つけないこともあります。
部屋を離れる・留守番になる場面
夕食や大浴場で犬を部屋に残す場面では、普段の留守番とは違う環境で一人になります。自宅の留守番で吠えやすい子は、宿ではさらに不安が強まることも考えられます。留守番が得意でない子は、分離不安の記事もあわせて読んでおくと、旅行前の準備の見通しが立てやすくなります。
なお、吠えの原因は一頭一頭違い、一つに決めつけることはできません。島根県の動物愛護の相談Q&Aでも、犬が吠える原因は一つとは限らず、吠えるようになった経緯を知ってそれに合った対処をとることが必要、とされています。
旅先での吠えも「うちの子はどんな場面で吠えやすいか」を、自宅での様子から振り返っておくことが出発点になります。
🧳 宿を選ぶ段階でできること|タイプ選びと事前の相談
吠えやすい子の場合、旅行当日の対応より前に、「宿をどう選ぶか」で負担がかなり変わります。宿の条件は一軒ごとに違うため、以下は考え方の目安として読んでください。
宿のタイプで周囲との距離感が変わる
一般的に、同じ建物に多くの客室が並ぶホテルや旅館は、壁や廊下を通して音が届きやすく、一棟貸しのコテージやヴィラのように客室が独立したタイプは、周囲との距離を取りやすい傾向があります。
ただし、独立したタイプでも敷地内に別棟が近接していたり、朝夕に他の宿泊者の犬と顔を合わせたりすることはあります。タイプだけで判断せず、宿の案内に書かれた客室の配置や周囲の環境を確認しましょう。
部屋の位置や時期を相談する
予約時に、吠えやすい犬であることを正直に伝えたうえで、次のような相談ができるかを問い合わせる方法があります。応じてもらえるかどうかは宿ごとに違い、希望が確約されるとは限りません。
- 角部屋や、廊下・エレベーターから離れた部屋を選べるか
- 隣室が空いている日程にできるか(混み合う連休や長期休暇を外すと、周囲の宿泊者が少ないことがあります)
- 夜間の鳴き声について、宿として決めているルールや連絡方法があるか
- 犬をケージやサークルに入れておく決まりがあるか、貸出があるか
規約の「鳴き声」「留守番」の書き方を見る
宿の規約には、鳴き声に関する決まりがさまざまな形で書かれています。
たとえば山梨県の観光公式サイト「ONE FOR WAN」(NPO法人日本ドッグマナー協会監修、2026年10月に確認)では、宿泊時の注意として「鳴かせない、粗相させない」「客室で留守番させる際はケージやサークルに入れる」といった項目を挙げ、客室での留守番を禁止している施設もあるため事前確認が必要、としています。
また、ある宿の宿泊規約(2026年10月に確認)には、犬だけを客室に残す場合は室内のケージに入れること、館内の移動はケージに入れること、他の宿泊者への迷惑があるときは部屋の変更や犬の車への移動をお願いすることがある、といった趣旨の定めがありました。
これらはあくまで一例で、決まりは宿によって異なり、変更されることもあります。予約前に必ず公式の案内で確認し、迷う点は問い合わせてください。留守番の目安と見分け方の記事も、犬を部屋に残す可能性があるときの参考になります。
宿の探し方としては、予約サイトの条件検索を使う方法があります。楽天トラベルのペット可の検索ページには、「同室宿泊可」や犬のサイズ(小型犬・中型犬・大型犬など)で絞り込む項目があります(2026年10月に確認。
日付を入れた状態では、ペットの種類での絞り込みが使えない旨の案内がありました)。あくまで入口として使い、最終的な条件は各宿のページで確認してください。
楽天トラベルで犬と泊まれる宿を探す
🏃 到着してから落ち着かせる手順|排泄・散歩・においのあるもの


宿に着いたら、すぐに荷ほどきや観光の話を始めず、まず犬が落ち着くための時間を取ります。ここでは一般的な流れの一例を挙げます。
- 先に排泄と短い散歩を済ませる。チェックイン前後に宿の敷地や周囲のルールの範囲で歩かせ、においに触れさせて気持ちを落ち着かせます。散歩できる場所や時間は宿ごとに違うため、案内に従ってください。
- 部屋の中を安全に確認する。飼い主が先に部屋を見回し、犬が入り込めそうな隙間、かじれそうなコード、滑りやすい床を確認します。
- 安心できる場所を最初につくる。犬の寝床(クレート、サークル、ベッド)を設置し、自宅で使っているブランケットやおもちゃなど、においのついたものを置きます。ホンダ「犬との暮らし」のページでも、愛犬の私物を持参してにおいで安心させること、キャリーなどを自分から入って落ち着ける場所にしておくことが紹介されています。
- 食事・水・トイレの場所を決める。普段と同じ食事、同じ器を使うと、リズムが保ちやすくなります。
- 飼い主がしばらくそばにいる。到着直後に一人にせず、犬が部屋の様子に慣れるまで一緒に過ごします。
クレートやサークルを置く場所
置き場所は、人の出入りが多いドア側を避け、部屋の隅など壁を背にできる位置にすると、物音の刺激を受けにくくなることがあります。
同じページでは、夜間はケージにタオルやクッションなど好きなものを入れる方法や、毛布をかけて光や音を遮る方法も紹介されています。毛布を使う場合は、通気や室温に気を配り、犬の様子が見える状態にしておきましょう。
普段のクレートを持っていく考え方
自宅でクレートを寝床にしている子は、持ち運べるクレートを旅先に持っていくと、「いつもの場所」を再現しやすくなります。
クレート兼用で使えるキャリーはハードキャリーの紹介記事、折りたたんで持ち運べるサークルは折りたたみサークルの紹介記事で、サイズや使い方を整理しています。
ただし、宿によってはケージやサークルの持ち込み条件、客室でのスペースの制限があるかもしれないため、持っていく前に宿に確認しておくと安心です。
🎓 夜鳴き・留守番中に吠えが出たときの動き方|叱らず、まず状況を見る


対策をしていても、夜中に鳴き出したり、部屋を離れたときに吠えたりすることはあります。そのときの動き方を、あらかじめ決めておくと焦りにくくなります。
夜に鳴き始めたとき
- まず落ち着いて状況を見る。寒い・暑い、トイレに行きたい、物音に反応している、寝床の位置が落ち着かない、など原因を探します。
- 犬のそばに行き、声は低く短く。大きな声で叱ると、興奮や不安がかえって強まることがあります。落ち着いた声で話しかけ、必要なら寝床の近くに座ります。
- トイレや水を確認する。排泄の機会を設けて様子を見ます。
- 周囲への影響が大きそうなら、早めに宿へ連絡する。フロントに状況を伝え、静かにするための方法について指示があれば従います。
夜鳴き全般の原因や、年齢別の考え方は夜鳴きの原因と止め方の記事にまとめています。旅先では環境の変化が加わるため、自宅より鳴きやすい前提で読むとよいでしょう。
吠えを止めるために「驚かせる」ことには慎重に
吠えを驚かせて止める方法を紹介している資料もありますが、犬にストレスを与えるおそれがあり、旅先では特に勧めにくい方法です。旅先で怖い体験が重なると、宿の部屋そのものに不安を持つきっかけにもなりかねません。
吠えている間は構いすぎず、落ち着いたら静かに褒める、といった一般的なしつけの考え方については無駄吠えの原因としつけ方の記事を参照してください。
部屋に残しているときに吠えたとき
夕食などで犬を部屋に残す場合は、宿の規約でそれが許されているかを先に確認しておきます(禁止している宿もあるため)。許されている場合でも、次の点を意識すると安心です。
- 犬をクレートやサークルに入れ、安全に過ごせる環境にする(宿によってはケージ使用が条件になっています)。
- 外出時間は短めにし、様子が気になる場合は早めに戻る。
- 吠え声が聞こえたと連絡を受けたときに、すぐに戻れる連絡先をフロントに伝えておく。
- 長時間の外出は避ける。
なお、部屋にカメラを置いて様子を見る方法は、客室への機器設置の可否が宿ごとに異なります。使いたい場合は必ず事前に宿に確認し、無断で設置しないようにしてください。
🎓 出発前にやっておきたい練習|クレートと音への慣れ
旅先で急に「静かに過ごして」と求めるのは犬にとって難しいことです。
環境省の飼い主向け案内(「環境省 ecojin」のペットのページ)でも、災害時の避難生活に備えてケージに慣れさせておくことや、周囲の人や他の動物に友好的に接せられるよう社会性を身につけさせることが勧められています。
旅行だけでなく、暮らしの中でも役立つ練習です。以下を出発の数週間前から少しずつ進めてみてください。
クレートで落ち着く練習
クレートやサークルを「安心できる場所」として覚えてもらう練習です。入ったらおやつを与える、扉を閉める時間を数分から少しずつ延ばす、といった段階的な進め方があります。
くわしい手順はクレートトレーニングの完全ガイドにまとめています。旅先で使うものと同じクレートで練習しておくと、においや形に慣れた状態で持っていけます。
音やインターホンに慣れる練習
宿では、ドアのノック、廊下の足音、他の犬の声など、さまざまな音が聞こえます。自宅でインターホンや来客に過剰に反応する子は、音を聞いたときにおやつを与えて落ち着いた行動をほめる、といった練習が考えられます。
苦手意識が強い場合は、無理をせず、吠えやすい場面を少しずつ減らす方向で進めます。必要に応じて、トレーナーなど専門家に相談する方法もあります。
短い留守番で段階的に慣らす
留守番の練習は、数分から始めて徐々に時間を延ばす方法が一般的です(ホンダ「犬との暮らし」のページにも、数分から始めて1時間、半日と延ばしていく進め方が紹介されています)。旅行が決まったら、同じクレートや部屋でも短い留守番を試しておくと、旅先での反応の目安がつかめます。
近場の短い外泊や日帰りで試す
いきなり遠方への宿泊をするより、まず近場で様子を見る方法もあります。犬が車やケースに慣れているか、知らない場所でどう過ごすかを、日帰りなどで確認してみましょう。旅行全体の持ち物などの準備は、別の旅行準備リストの記事も参考にしてください。
🎓 吠えが続くとき・周囲への配慮の考え方|無理をしない判断
吠えが続く、いつもと違うと感じたとき
練習や工夫をしても吠えが収まらない、あるいは普段の様子と明らかに違う鳴き方をするときは、環境の影響だけとは限りません。
環境省の飼い主向け案内でも、犬が頻繁に吠える場合は、訓練士や獣医師に相談して吠える理由を見極めることが勧められています。この記事は運営者が獣医師ではない立場で書いているため、体調の判断や原因の特定はできません。
次のような様子があるときは、旅行の前でも後でも、かかりつけの動物病院に相談してください。
- 普段はあまり鳴かない子が、夜に鳴き続けるようになった
- 食欲や元気がなく、落ち着きなく動き回る
- 触られるのを嫌がる、特定の動きを避けるなど、普段と違う
旅行の前から気になる様子があるなら、旅行自体を見送る、日程や行き先を見直す、といった判断も選択肢です。無理に連れていくより、愛犬の負担が小さい方法を優先してください。
周囲への配慮と、迷惑をかけてしまったとき
鳴き声は、近隣や周りの宿泊者にとって気になる音になりえます。環境省の案内でも、周囲が迷惑と感じる鳴き声への配慮は飼い主の役割として挙げられています。宿では、規約を守り、犬が鳴いたら速やかに対応する姿勢が基本です。
- 規約を事前に読み、守れる範囲で予約する。守れない条件があるなら、別の宿や日程を検討します。
- 鳴き声に気づいたら、隠さずすぐ対応する。フロントから連絡があれば、状況を説明し、指示に従います。
- 迷惑をかけた可能性があれば、翌朝にひと言伝える。チェックアウト時などに、夜に鳴いてしまったことを伝えて謝意を示します。
- それでも落ち着かないときは、部屋の変更や、いったん車や別の場所に移ることを宿と相談する。宿によっては、他の宿泊者に迷惑がかかる場合に部屋の変更や犬の移動を求めることがあります。
宿の条件は、犬種・体重・頭数なども含めて予告なく変わることがあります。予約の直前にも、必ず公式サイトの最新の案内を確認してください。
よくある質問
- 吠えやすい犬でも、犬と泊まれる宿に泊まれますか?
-
宿によって受け入れの考え方は異なり、確約はできません。吠えやすいことを予約前に伝え、規約や対応を確認したうえで判断するのが安心です。宿の中には、鳴き声に関する決まりを設けているところもあるため、規約を読んで守れるかどうかを基準に考えてください。
- 夜鳴きしたら、すぐに叱って止めたほうがいいですか?
-
叱ることを急がず、まず犬のそばに行って、寒暑・トイレ・物音などの原因がないかを見てあげてください。大きな声で叱ると、犬の興奮や不安が強まることがあります。周囲に響きそうなときは、早めに宿へ連絡して指示を仰ぎます。
- 客室に犬だけを残して食事に行ってもよいですか?
-
宿によって、禁止・条件つき(ケージ必須、短時間のみなど)とルールが分かれます。山梨県観光公式サイトの案内でも、留守番を禁止している施設があるため事前確認が必要とされています。予約前に宿の案内で確認し、不明な点は問い合わせてください。
- 旅行中に吠えが目立つようになり、体調が心配です。どうすればよいですか?
-
この記事では原因の判断はできません。普段と明らかに違う様子があるときは、かかりつけの動物病院に相談してください。旅行中なら、旅先の動物病院を事前に調べておくと安心です(引っ越し先の動物病院を事前に探しておくことは、ホンダ「犬との暮らし」のページでも紹介されています)。
宿選びの全体像は、こちらのハブ記事にまとめています。
まとめ
- 旅先で吠える・夜鳴きするのは、環境や飼い主の様子の変化が重なって起こりやすい。原因は一頭ずつ違う。
- 宿選びでは、タイプ・部屋の位置・時期を考え、規約の「鳴き声」「留守番」の書き方を予約前に確認する。決まりは宿ごとに違い、変わることもある。
- 到着後は排泄と散歩を済ませ、いつものにおいのついた寝床を最初につくる。飼い主はしばらくそばにいる。
- 吠えが出たら、叱るより先に状況を見て、周囲に響きそうなら宿に連絡する。
- 出発前に、クレート、音への慣れ、短い留守番を段階的に練習しておく。
- 吠えが続く、いつもと違うと感じるときは、かかりつけの動物病院に相談し、旅行を見送る判断も視野に入れる。
この記事の確認日:2026年10月19日。参考にした情報:山梨県観光公式サイト「ONE FOR WAN」(監修:NPO法人日本ドッグマナー協会)、環境省「ecojin」ペットに関するページ、環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」の公表資料(2010年)、島根県の動物愛護に関するQ&A、ホンダ「犬との暮らし」引っ越しのページ、JTB・楽天トラベルのペット可の検索ページ、ある宿の宿泊規約。最新の条件は、各宿の公式サイトと予約ページでご確認ください。


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