※本記事にはアフィリエイト広告(広告)を含みます。宿泊施設の条件・料金は変わるため、最新の情報は各公式サイト・予約ページでご確認ください。
犬と泊まれる宿で部屋を汚さないためには、「汚れてから慌てる」のではなく、到着前から出発前までの流れの中に、排泄・足拭き・ブラッシング・敷物の準備を組み込んでおくのがいちばん確実です。粗相やマーキングが心配な子には、マナーパンツやマナーベルトを事前に慣らしておく方法もあります。万が一汚したり壊したりしたときは、隠さずに早めに宿へ伝え、その宿の規定に従うのが基本です。ここでは、公的機関や団体、メーカーの公開情報を出典名つきで整理しながら、持ち物の選び方とチェックアウト前の点検までをまとめます。



まずは結論から!くわしい理由は、このあと順番に説明するよ。


この記事の情報は2026年10月に確認した公開情報をもとにしています。宿ごとに条件・ルール・料金は異なり、予告なく変わることがあります。予約前に必ず各宿の公式案内でご確認ください。
🧳 宿の立場から見た「困りごと」を知っておく


犬と泊まれる宿のルールは、「ほかの宿泊客が気持ちよく過ごせること」と「次の宿泊客に部屋を引き継げること」を守るために作られています。まずは、宿側がどんな点を気にしているのかを知っておくと、対策の優先順位がつけやすくなります。
においは「次に泊まる人」にも関わる
パナソニックが2024年に公表した調査では、ペット同伴で宿泊した経験のある人のうち、75.8%が前の宿泊者のペットのにおいが気になったことがあると回答しています(「非常に気になったことがある」27.4%、「気になったことがある」48.4%)。また、調査に協力した施設の従業員10人のうち9人が、同社の脱臭機を導入する前に、施設内でペットのにおいが気になったと答えています。
ただし、この調査は同社の業務用脱臭機のPRを兼ねたもので、宿泊者72人・従業員10人が、2024年9月から10月にかけてインターネットで任意回答したものです(出典:パナソニック ニュースリリース、2024年)。
75.8%の母数となった人数は発表文に明記されていません。小規模なメーカー調査なので、「においは次の宿泊客にも伝わりうる」という傾向を知る程度の材料として受け取るのがよいでしょう。
宿の公式案内に書かれている内容の例
楽天トラベルに掲載されている、ある宿の公式案内では、通常の利用を超える汚れや破損が見つかった場合に費用を請求する旨が書かれており、チェックアウト時に館内を点検することがあるとも案内されていました。
別のある宿の公式案内では、室内で粗相をしたり物を壊したりした場合は、まず自分で清掃などの対応をし、そのあとすぐにスタッフへ連絡するよう求めていました。
また、就寝時や布団に上がるときにはマナーバンド(マナーパンツ)の着用を求める宿もあります。
こうした規定は宿ごとにまったく違います。清掃料金の有無や金額、点検の方法、汚損時の連絡先まで含めて、予約の段階と宿泊同意書の内容で必ず確認しましょう。犬種・体重・頭数などの条件も予告なく変わることがあるため、古い情報のまま予約しないよう注意してください。
宿を探す段階では、条件検索で「ペット可」の宿を絞り込んでから、各宿のペット案内ページで規定を読むと比較しやすくなります。
楽天トラベルで犬と泊まれる宿を探す
粗相を防ぐ|到着時・就寝前・出発前の排泄ルーティン
部屋を汚す原因として最も心配されるのが粗相です。大阪観光局の犬連れ宿泊のポイントでは、チェックイン前にトイレをさせて足を拭くことが挙げられています。
移動中に我慢していた犬が、フロントで粗相をしてしまうことがあるためです(出典:大阪観光局、2026年10月確認)。
移動の疲れや環境の変化で、普段より排泄のタイミングが乱れることもあるので、「宿に着く前に一度」が目安になります。
到着してすぐにやること
- 入室したら、まず犬のトイレの場所を決めて設置する(同じ大阪観光局の案内では、一度覚えれば安心とされています)
- においの残る使い慣れたシートや、普段使っているトイレトレーなどを置く
- 落ち着いたところで、トイレへ誘導する
- 失敗しても叱らず、すぐに片付けて水で薄めるように拭き取る
就寝前と翌朝
夜の間の失敗を減らすには、就寝前に散歩や排泄の時間を取り、水や食事の量は普段に近い形にそろえておくのが基本です。環境が変わると、犬が緊張して普段とは違う排泄のしかたをすることがあります。
旅先でいつもと違う回数の排泄が続いたり、粗相が何度も続いたり、元気や食欲がないといった様子があれば、旅行中でも早めに動物病院へ相談してください。体調の判断は、かかりつけの獣医師に任せるのが安心です。
出発前の最終チェック
チェックアウト前にも、もう一度トイレをさせてから車へ向かいましょう。
山梨県観光公式サイト「ONE FOR WAN」(NPO法人日本ドッグマナー協会監修)でも、出発前に「鳴かせない、跳びつかせない、粗相させない」の基本的なしつけを確認しておくことが挙げられています。
旅行の前の週から、いつもの時間帯・場所での排泄ができているかを見直しておくと安心です。
マーキングが心配な子の場合
オスのマーキングが心配な場合、ONE FOR WANの持ち物リストでは、マーキング癖のある犬にはマナーベルトを用意すると安心だと案内しています。
また、大阪観光局は、マナーパンツをはけるよう事前に練習しておくことを勧めています。旅先で初めて着けると嫌がる子も多いため、数日前から短い時間ではかせて慣らしておきましょう。
ずれ落ちが気になる場合は、犬用おむつサスペンダーの記事も参考になります。
✅ 敷くもの・使うものの選び方|シーツ・マット・マナーパンツ
部屋の床やベッドまわりを守る道具は、目的ごとに分けて考えると選びやすくなります。商品の優劣をつけるのではなく、自分の犬の排泄のクセと宿のルールに合うかを基準にしてください。
| 目的 | 主なアイテム | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 排泄の受け止め | トイレシート、トレー、シリコンマット | 普段使っているものに近いほど使ってくれやすい。枚数は滞在日数分より多めに |
| はみ出し対策 | 防水マット、洗えるシーツ | シートの下に敷く。大阪観光局もシートの下に防水シートを持つと安心としている |
| 粗相の予防 | マナーパンツ、マナーベルト、おむつ | 事前の練習が必要。宿によっては着用を求めるルールがある |
| 寝る場所 | 普段のベッドやマット、クレート | 慣れたにおいがあると落ち着きやすい。宿の規定でケージが必須の場合もある |
| 汚れの後始末 | 消臭スプレー、粘着ローラー、足拭きタオル、新聞紙、ウエットティッシュ | 宿の素材を傷めないか心配なときは、使ってよいか宿に確認する |
トイレシートとトイレ用品
排泄の受け止めは、普段使っているものを持っていくのが基本です。ONE FOR WANの持ち物リストでも、使い慣れたペットトイレなら粗相を防ぎやすいとされています。
タイプごとの違いや選び方は、犬のトイレ用品おすすめ比較で整理しています。シリコン素材のマットが気になる方は、シリコントイレマットのレビュー記事もあわせてご覧ください。
洗えるシーツ・防水マット
シートからはみ出した尿が床や寝具に届かないよう、下に敷く防水素材を用意しておく考え方があります。繰り返し使えるタイプは荷物がかさばらないという面もありますが、旅先では洗えない場合もあるため、持ち帰るための袋も忘れずに。
洗えるタイプの特徴は洗えるペットシーツのレビュー記事、拭き取りやすいビニール系マットは防水ペットマットのレビュー記事で詳しく紹介しています。
マナーパンツ・おむつ
マナーパンツは、粗相の心配を減らす手段の一つです。ただし、着けていれば何をしても大丈夫というわけではなく、汚れたらこまめに交換することが前提です。
着け慣れていない子は嫌がって暴れたり、脱いでしまったりするので、必ず自宅で練習しておきましょう。サイズが合わないとずれたりもれたりします。
✂️ 抜け毛・におい・足の汚れ対策と、家具や寝具を守る工夫
出発前のブラッシングとお手入れ
ONE FOR WANでは、出発当日までに愛犬を洗い、丁寧にブラッシングして抜け毛を減らしておくことを勧めています。
毛の生え替わりの時期は特に抜け毛が増えるので、旅行日程が換毛期に重なるときは、少し早めからブラッシングの回数を増やしておくと安心です。車内や自宅の掃除にも役立つ犬の抜け毛掃除のコツも参考にしてください。
足拭きとにおいの対策
宿に入る前に足を拭くことは、床の汚れを防ぐ基本の習慣です。ウエットティッシュや足拭きタオルを玄関近くに置いておくと、散歩のたびに使えます。
においについては、先ほどの調査でも見たように、次の宿泊客に影響することが課題として挙げられています。外から帰ったあとの足拭きに加えて、犬用ベッドや毛布を洗濯済みのものにしておくなどの工夫が考えられます。
強い香りの芳香剤などは犬にも宿泊客にも負担になることがあるので、使う場合は宿のルールを確認しましょう。
寝具・家具・壁を守るための考え方
- 人のベッドや布団に上げない:大阪観光局は、シーツは毎日替わっても布団や枕本体は交換しにくいことを理由に、ベッドに上げて一緒に寝ないことを挙げています。ONE FOR WANの10カ条でも、人間用のベッドに上がらせない(床で寝かせる)ことが示されています。宿によってルールは異なります。
- 噛みやすいものを手の届かない場所に:スリッパ、コード、ティッシュ箱、ゴミ箱など、噛んだり引っ張ったりしやすいものは高い場所に移します。
- 留守番はケージやサークルで:ONE FOR WANでは、客室で留守番をさせるときはケージやサークルに入れるよう案内されています。留守番自体を禁止している宿もあるので、事前に確認が必要です。
- ソファや椅子の上にはマットを:ソファや椅子に座らせてよいかどうかは宿によって違います。許可されている場合も、自分の毛布やマットを敷いておくと安心です。
- 旅先でも慣れたものを使う:噛む対象になりやすい子犬は、普段使っているおもちゃやガムを用意しておくと、家具を噛むのを減らしやすくなります。
同じ宿の客室に残していく場合のルールや、食事中の犬の過ごし方は宿ごとに差が大きいため、予約前にペット案内ページで確認することをおすすめします。持ち物全体の確認には、犬と旅行に行く前の完全準備リストもあわせて使えます。
汚してしまった・壊してしまったときの動き方
どれだけ準備をしても、旅先ではいつも通りにいかないことがあります。大切なのは、起きたことを隠さず、早めに宿へ伝えることです。
ONE FOR WANでも、粗相をしてしまったときは宿泊施設のルールに従って対処すること、チェックアウト前に部屋を確認して破損や汚れがあれば申告してお詫びすることが示されています。
動き方の流れ
- 犬の安全を確認し、ケガをしていないか見る
- まず自分で応急的に拭き取る(宿が自己対応を求めているか、すぐスタッフに連絡するよう求めているかは宿による)
- 宿の連絡先(フロントなど)へ早めに連絡する
- 宿の指示とペット規定に従う(清掃料金や弁償の扱いは宿ごとに異なる)
- 写真など、状況を伝えやすい記録を必要に応じて残す
前述の公式案内の例のとおり、まず自分で対応してからスタッフに連絡するよう書かれている宿もあれば、通常利用を超える汚れや破損には費用を請求するとしている宿もあります。
どちらの場合も、黙ったまま帰ると後から問題が大きくなることがあります。申告のときは言い訳をせず、事実を簡潔に伝えましょう。
犬がけがをしたり、体調がおかしいと感じたりした場合は、旅行の続行より動物病院での相談を優先してください。
事前にできる備え
- 宿泊同意書の「破損・汚損の取り扱い」の項目を、署名の前に読む
- 宿の連絡先を電話帳アプリに入れておく
- ペット料金とは別に、清掃や修繕の費用がかかる場合があることを知っておく
✅ チェックアウト前の点検チェックリスト
ONE FOR WANでは、チェックアウト前に粘着ローラーや消臭スプレーなどで簡単に片付けることを勧めています。大阪観光局も、粘着クリーナーなどで部屋を軽く掃除し、ペットのゴミと人のゴミを分けておくことを挙げています。次の項目を、荷物をまとめる前に一通り見ておきましょう。
部屋の点検
- 床、カーペット、ソファ、カーテンの下側などに、抜け毛が残っていないか
- トイレシート・おむつ・ウンチ袋などのペットのゴミが、分別されてまとまっているか
- 粗相の跡やにおいが残っていないか(拭き取りにくい場所は、スタッフに伝える)
- 壁、ドアの下部、家具の脚、カーテンに傷や噛み跡がないか
- 水や食べこぼしが床に残っていないか
- 浴室や洗面所に抜け毛や汚れが残っていないか
持ち物の点検
- 犬用ベッド、毛布、シート、マットを忘れていないか
- 食器、フード、おやつ、おもちゃ、リードなどが全部そろっているか
- 予防接種の証明書や必要書類を、返却された状態で受け取ったか
- 使ったシート類の袋、汚れもの用の袋があるか
チェックアウトの直前
- 犬をトイレに連れて行き、出発前の排泄をすませる
- 足を拭く
- フロントや廊下ではリードを付けるか、キャリーに入れる
- 汚損や破損があれば、その場でスタッフへ申告する
次の旅の宿探しには、楽天トラベルで犬と泊まれる宿を探す
よくある質問
- マナーパンツは必ず必要ですか?
-
宿によって異なります。就寝時や布団に上がるときに着用を求める宿もあれば、特に定めていない宿もあります。マーキングや粗相が心配な子は、持っておくと安心という考え方もあります。宿の規定を確認し、使う場合は自宅で練習しておきましょう。
- 部屋が汚れたとき、チェックアウト時に黙っていても大丈夫ですか?
-
おすすめできません。ONE FOR WANでも、破損や汚れがあれば申告してお詫びするよう案内されています。宿によっては汚損に費用がかかるルールもあるため、早めに連絡し、宿の指示に従うほうが後のトラブルになりにくいです。
- 消臭スプレーは宿の部屋で使ってもよいですか?
-
持参を勧める案内もありますが、使ってよいかどうかや使える場所は宿によって異なります。壁紙や布製品への影響が心配なときは、使う前にスタッフへ確認しましょう。強い香りのものは、においが苦手な宿泊客に配慮して避けたほうが無難です。
- 抜け毛が多い犬種でも、宿に泊まれますか?
-
抜け毛の量だけで宿泊が断られるとは限りませんが、条件は宿ごとに異なります。出発前のブラッシングや、粘着ローラーでの退室前の掃除でできる範囲の配慮をしておくと安心です。犬種・体重・頭数の条件は予告なく変わることがあるので、予約前に公式案内で確認してください。
宿選びの全体像は、こちらのハブ記事にまとめています。
まとめ
- 宿は「次の宿泊客に引き継げる部屋」を守るためにルールを設けている。ルールは宿ごとに違うので、予約前に必ず確認する
- 粗相対策の基本は、チェックイン前・到着後・就寝前・出発前の排泄ルーティン
- マーキングが心配な子のマナーパンツ・ベルトは、旅行前に家で練習しておく
- 敷くものは「排泄の受け止め」「はみ出し対策」「寝る場所」「後始末」に分けて考える
- 出発前のブラッシング、入室前の足拭き、人のベッドに上げないことが、抜け毛・においの基本
- 汚損や破損は、隠さず早めに申告して宿の指示に従う
- チェックアウト前に、部屋と持ち物を点検リストで確認する
参考にした出典
- 山梨県観光公式サイト「ONE FOR WAN」犬連れ旅行ページ・愛犬旅行持ち物リスト(NPO法人日本ドッグマナー協会監修、2026年10月確認)
- 大阪観光局「犬連れ宿泊のポイント」(2026年10月確認)
- パナソニック ニュースリリース(2024年)「ペット同伴宿泊」に関するにおい調査(メーカーによる小規模調査、2026年10月確認)
- 楽天トラベル掲載の各宿のペット宿泊ページ(宿名は記載していません。2026年10月確認)
この記事の確認日:2026年10月。宿の条件・料金・ルールは変わります。最新の情報は、各宿の公式サイト・予約ページでご確認ください。


コメント