動物病院で「今日から腎臓ケア用の療法食に切り替えましょう」と言われても、今まで食べていたフードといきなり全部入れ替えると、味やにおいの変化に戸惑って食べてくれないことが少なくありません。腎臓ケア食への切り替えは、体への負担を減らすためにも、時間をかけて少しずつ進めるのがポイントです。この記事では、切り替えの基本的な進め方と、食べが悪いときに試したい工夫を紹介します。
なぜ「いきなり全部切り替え」がうまくいきにくいのか

腎臓ケア用の療法食は、たんぱく質やリンの量が通常のフードと違うよう調整されているため、香りや味、食感が今までのフードと異なることが多くあります。犬は人間以上に食べ慣れたにおいや食感を好む傾向があるため、初日からすべて置き換えてしまうと、警戒して口をつけなかったり、食べても量が減ってしまったりすることがあります。犬の腎臓病の初期症状とは?飲水量・尿の変化で早期発見するチェックポイントでも触れているとおり、腎臓は一度低下した機能が完全には戻りにくい臓器なので、療法食をきちんと続けられる形に移行することが、そのままケアの質につながります。
基本の切り替えステップ:10日〜2週間かけて少しずつ

一般的な目安として、これまでのフードに療法食を1割程度混ぜるところから始め、2〜3日ごとに療法食の割合を1〜2割ずつ増やしていき、10日から2週間ほどかけて完全に切り替える方法がすすめられています。急いで数日で終わらせようとせず、愛犬の食いつきを見ながら、割合を戻す・据え置く判断も柔軟に行うことが大切です。
- 1〜3日目:今までのフード9割+療法食1割
- 4〜6日目:今までのフード7割+療法食3割
- 7〜9日目:今までのフード4割+療法食6割
- 10日目以降:療法食のみ(食いつきを見ながら調整)
食欲が落ちている、体調が優れないタイミングで切り替えを始めるのは避け、比較的元気で食欲があるときに始めるのもポイントです。
食べてくれないときに試したい工夫

割合を減らしても食いつきが悪い場合は、以下のような工夫で嗜好性を上げられることがあります。
- ドライフードなら人肌程度のぬるま湯で少しふやかし、香りを立たせる
- ウェットタイプなら軽く温めて香りを引き立てる
- いつもの食器ではなく平たいお皿に変えてみる(マズルが皿に当たるのを嫌がる子もいる)
- 食べる時間や場所を落ち着いた環境に変えてみる
もともと偏食気味だったり、おやつは食べるのにご飯は食べないというタイプの子は、犬がわざとご飯を食べない。おやつは食べるのに?で紹介している食べムラの対処法もあわせて見ておくと役立ちます。数日以上まったく食べない状態が続く場合は、療法食との相性そのものを見直す必要があるため、自己判断で長引かせず、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。
療法食選びで気をつけたいこと

療法食にはドライ・ウェット、メーカーによって味や食感にかなり違いがあります。1つの製品を嫌がったからといって「療法食全般が合わない」と決めつけず、獣医師に相談しながら別の製品を試してみる余地もあります。たとえばハッピードッグ VET リーナル(腎臓ケア)ドライやアニモンダ インテグラプロテクト ニーレン(腎臓ケア)ウェットフードのように、香りや食感の系統が異なる製品を比較してみるのも一つの方法です。
療法食は基本的に獣医師の指導のもとで選ぶものですが、香り・嗜好性を重視して作られた療法食として香りまでおいしい食事療法食【yum yum yum!健康マネジメント腎臓】
のような選択肢もあるので、切り替えがうまくいかず悩んでいる場合は候補の一つとして獣医師に相談してみるのもよいでしょう。
また、食事の切り替えと並行して、腎臓の健康維持をサポートするサプリメントを取り入れる飼い主さんもいます。犬用サプリ「腎臓の健康維持に」楽天ポイントが使える!貯まる!【毎日腎活 活性炭&ウラジロガシ】
のような製品もあるので、気になる方は獣医師に相談しながら取り入れを検討してみてください。
まとめ
腎臓ケア食への切り替えは、10日〜2週間ほどかけて少しずつ割合を増やしていくのが基本です。食べが悪いときは温める・ふやかす・器を変えるといった工夫を試しつつ、数日以上まったく食べない状態が続くようなら無理をせず動物病院に相談しましょう。焦らず、愛犬のペースに合わせて進めることが、療法食を長く続けるコツです。
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この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。


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