トリミングサロンの会計で、思ったより高くて驚いた。毛の伸びる犬種だと、通うたびにお金がかかるのが悩みどころです。この記事では、公的な統計や調査をもとに、トリミング代の相場と年間の費用、そして犬の負担を増やさずに費用を抑える考え方を整理します。特定のサロンや商品をおすすめするものではありません。料金はお住まいの地域や店舗でかなり違うので、あくまで目安として読んでください。
トリミング1回の料金はどのくらい?
まず全国の平均的な水準です。総務省統計局の「小売物価統計調査」では、ペット美容院代(1回あたり)の全国平均が、2019年に6,131円、2024年に6,989円と報告されています(中小企業基盤整備機構のJ-Net21が紹介)。5年間で約14%上がっており、物価の影響を受けやすいサービスであることがわかります。
ファイナンシャルプランナー監修の解説記事では、1回の料金の相場を、小型犬・中型犬で5,000〜1万円、大型犬で1万〜2万円ほどと紹介しています。ただし、これは統計ではなく一般的な目安です。
利用者の実感に近い数字として、犬情報メディア「INUNAVI」が2021年2月に全国の犬の飼い主448人へ行ったアンケートがあります。1回のカットにかけた金額は次のようになりました。
| 1回の金額 | 回答数 |
|---|---|
| 0円(自宅でカット) | 148人 |
| 1,000円以下 | 19人 |
| 1,001〜3,000円 | 24人 |
| 3,001〜5,000円 | 110人 |
| 5,001〜7,000円 | 104人 |
| 7,001〜9,000円 | 25人 |
| 9,001〜10,000円 | 7人 |
| 10,001円以上 | 11人 |
自宅でカットしている人を除くと、「3,001〜5,000円」が最も多く、次いで「5,001〜7,000円」でした。この調査は2021年のものなので、現在の料金はもう少し高い可能性があります。
年間のトリミング代は?
アニコム損害保険の「2022年のペットにかける年間支出調査」(同社の保険契約者が対象)では、犬のシャンプー・カット・トリミング料は年間約4万7,000円でした。月に直すと約3,900円です。犬種による差が大きく、同じ調査でトイ・プードルは約7.3万円、柴犬は約2.7万円と紹介されています。
通う頻度は、INUNAVIの調査で、サロンを利用している人の「月1回」が35.5%、「2か月に1回」が29.2%、「3か月に1回以上、または不定期」が20.4%でした。「3週間に1回」「2週間に1回」といった高頻度の人も、合わせて約8%います。毛が伸びやすい犬種では、頻度が高いほど年間の費用が大きくなります。
料金が変わる要因
同じ犬種でも料金が違う理由は、主に次のとおりです。
- 犬の大きさ(体重):体が大きいほど時間も水の量も必要になるため、料金が上がるのが一般的です。
- 毛質と毛量:毛が長い犬種や、毛量が多い犬種はブラッシングや乾燥に時間がかかります。
- コースの内容:INUNAVIの調査では、利用メニューは「カットコース」が47.7%、「シャンプーコース」が39.5%、「爪切りや耳掃除などの単品メニュー」が8.0%、「デザインカット」が4.8%でした。デザインカットなど手間のかかるメニューは割高になります。
- 毛玉や汚れの状態:サロンによっては、毛玉が多い場合に追加料金がかかります。
- 店舗の種類と地域:専門のサロン、動物病院併設、ホームセンター内などで料金体系が違います。
予約時や来店時に、基本料金に何が含まれていて、どんなときに追加料金がかかるのかを聞いておくと、会計で驚くことが減ります。
犬の負担を増やさずに費用を抑える考え方
節約のために無理にトリミングの回数を減らすと、毛玉や皮膚のトラブルにつながるおそれがあります。犬の体に負担をかけない範囲で、次のような見直しが現実的です。
1. 日頃のブラッシングで毛玉を減らす
毛玉がひどくなると、ほぐす手間やカットの範囲が増え、追加料金や犬の負担につながります。日頃から、毛の長さや質に合ったブラシで毛をとかしておくと、サロンでの時間が短くなります。道具の選び方は犬の自宅トリミング・お手入れ用品の比較に整理しています。
2. コースの中身を見直す
毎回デザインカットをしなくても、シャンプーコースと全体のカットを交互にするなど、犬種や季節に合ったメニューに変えることで、年間の総額は変わります。トリマーに「どのくらいの頻度とコースがこの子に合うか」を相談してみてください。
3. 自宅でできることは自宅で
爪切りや足裏の毛のカットなど、自宅でできる範囲のお手入れもあります。ただし、犬が嫌がるのを無理に続けると、かえってお手入れ全般が苦手になることもあります。嫌がる場合は、無理をせず、足先に触れることから少しずつ慣らすなど、段階を踏んだ進め方が基本です。
4. 料金体系を比べる
回数券、会員割引、体重ごとの料金表など、サロンによって仕組みが違います。単純な安さだけでなく、スタッフの犬への接し方、衛生管理、キャンセル規定も含めて比べると、結果的に納得しやすい選び方になります。
予約前に確認しておきたいこと
料金で後から困らないために、サロンへ問い合わせるときは次の点を聞いておくと安心です。
- 料金表は体重別か、犬種別か。自分の犬の場合の金額はいくらになるか。
- 基本料金に、爪切り、耳掃除、肛門腺まわりのお手入れ、ブラッシングなどが含まれているか。
- 毛玉や汚れ、高齢・持病への配慮などで、追加料金や時間延長が発生する条件。
- キャンセルや日程変更のルールと、当日の連絡方法。
- 犬の様子を見ながら休憩を入れるなど、苦手な犬への対応をしてもらえるか。
持病がある犬やシニア犬は、事前に伝えておくことが大切です。体調を考えて、無理のないコースを選ぶことが、結果的に犬の負担と費用の両方を抑えることにつながります。
よくある質問
Q. トリミングは月に何回行くのが普通ですか?
犬種や毛の長さ、季節によって違いますが、解説記事ではおよそ1〜2か月に1回が目安とされ、毛が伸びやすい犬種や季節によっては2〜3週間に1回の場合もあるといわれます。INUNAVIの調査でも、月1回が35.5%、2か月に1回が29.2%と、この範囲に集中していました。
Q. 自宅でカットすれば無料になりますか?
道具を買えば、サロンの利用回数を減らせますが、失敗したときのリスクもあります。短くしすぎたり、皮膚を傷つけたりしないよう、毛が絡んでいる部分や顔まわりなど難しい箇所はプロに任せるのが安心です。初期費用としてバリカンやハサミなどの道具代がかかる点も考えておきましょう。
Q. 短毛の犬はトリミング代がかかりませんか?
毛を切る必要が少ない犬種は、カット代は不要です。ただし、シャンプーや爪切り、耳掃除などのお手入れは必要で、サロンの単品メニューを使う方法もあります。抜け毛の多い時期のお手入れはお手入れ用品の比較も参考になります。
まとめ
- 総務省統計局の調査では、ペット美容院代の全国平均は1回あたり2019年6,131円、2024年6,989円。
- アニコムの2022年調査では、年間のトリミング代は約4.7万円。犬種で差が大きく、トイ・プードルは約7.3万円、柴犬は約2.7万円。
- 費用は犬の大きさ、毛質、コース、毛玉の状態、店舗で変わる。事前に基本料金と追加料金を確認する。
- 節約は、日頃のブラッシングやコースの見直しなど、犬の負担が増えない範囲で行う。
数字は調査時点のものです。実際の料金は、お近くのサロンにご確認ください。年間の支出全体は犬を飼うと年間いくらかかる?で整理しています。
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。

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