愛犬が突然倒れて、呼びかけても反応がない——想像するだけでも恐ろしい瞬間ですが、そのときにどう動くかを知っているかどうかで、結果が大きく変わることがあります。動物病院に搬送する前に心肺蘇生を行っていた場合、救命率が大きく上がるというデータもあります。この記事では、意識を失った犬を見つけたときの確認手順と、心肺蘇生(CPR)の基本をまとめました。



迷ったら、最後のまとめを見てね。ポイントをまとめてあるよ。
まず行う「反応の確認」


- 大きな声で名前を呼び、体をやさしく揺すって反応を確認する
- 胸やお腹の動きを見て、呼吸をしているか確認する(数秒間、目でしっかり観察)
- 可能であれば、口元に手を近づけて息を感じるか確認する
反応がなく、呼吸も止まっている、または非常に弱い場合は、心肺蘇生(CPR)の準備に移ります。同時に、誰かがいれば動物病院への連絡と搬送準備を並行して進めましょう。
⚠️ 最優先は「動物病院への搬送」
心肺蘇生はあくまで、病院に着くまでの命をつなぐ処置です。処置をしながらでも構わないので、できるだけ早く動物病院へ向かう、または救急車のように誰かに搬送を依頼することを常に優先してください。事前にかかりつけ・夜間救急動物病院の連絡先と場所を控えておくと、いざという時に迷わず動けます。
🔧 心肺蘇生(CPR)の基本手順


- 気道の確保:口の中に異物(おもちゃ、食べ物など)がないか確認し、あれば取り除く。舌を軽く引き出し、気道をまっすぐにする
- 心臓マッサージ:犬を横向きに寝かせ、肘が一番当たる胸の位置(心臓のあたり)を、両手を重ねて胸の厚みの3分の1〜半分程度沈むように、1分間に100〜120回のテンポでリズミカルに圧迫する
- 人工呼吸:口を閉じさせ、鼻から息を吹き込む。胸が軽く膨らむ程度の強さで行う
- 心臓マッサージ30回と人工呼吸2回を交互に繰り返す:これを、反応が戻るか、動物病院に到着するまで続ける
💡 一度、講習やシミュレーションで確認しておくと安心
実際の緊急時に手順を思い出すのは簡単ではありません。動物病院や動物看護の専門学校などが開催するペットの応急処置講習に参加しておくと、いざという時に落ち着いて対応しやすくなります。
💡 倒れた原因として考えられること


突然倒れる原因は、てんかん発作、熱中症、心臓病の急変、中毒、低血糖、外傷などさまざまです。可能であれば、倒れる前後の様子(けいれんの有無、嘔吐、外傷の可能性など)を記録しておくと、動物病院での診断の助けになります。
てんかん発作については犬のてんかん発作完全ガイドで詳しく解説しています。
よくある質問


Q. 反応はあるけれど、ぐったりしている場合もCPRが必要ですか?
A. いいえ、CPRは呼吸や心臓が止まっている、またはそれに近い状態のときに行う処置です。反応があり、弱いながらも呼吸をしている場合は、無理に胸を圧迫せず、安静を保ちながら速やかに動物病院へ搬送してください。
Q. 小型犬と大型犬で、心臓マッサージのやり方に違いはありますか?
A. 基本的な手順は同じですが、小型犬は指や手のひらの一部を使い、力加減をより慎重にする必要があります。大型犬は両手を重ねてしっかり体重をかける必要があります。いずれも「胸の厚みの3分の1〜半分沈む」強さを目安にしてください。
Q. 一人しかいないとき、搬送とCPRはどう両立すればいいですか?
A. 一人の場合は、まず動物病院に電話で状況を伝え、指示を仰ぎながら、可能な範囲でCPRを行いつつすぐに搬送する判断をしてください。搬送を優先すべき場合もあるため、電話口での獣医師の指示に従うのが安全です。
まとめ


愛犬が意識を失って倒れたときは、反応と呼吸の確認、そして必要に応じた心肺蘇生を行いながら、一刻も早く動物病院へ搬送することが何より重要です。日頃からかかりつけ・夜間救急の連絡先を控えておき、可能であれば応急処置の基本を一度学んでおくと、いざという時に落ち着いて対応できます。
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。



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