庭やソファ、ベッドの上で、前足を使って一心不乱に穴を掘るような仕草を見せる愛犬。「うちの子、掘るのが好きすぎる」と感じたことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか。この行動には、犬が持つ古くからの本能や、その時々の気持ちがちゃんと反映されています。この記事では、犬が穴を掘る理由と、庭やソファを守るための対策をまとめました。
穴を掘る主な理由


| 理由 | 説明 |
|---|---|
| 本能 | 野生時代、巣穴を作る、獲物を探す、食料を隠すために掘る行動をしていた名残。ダックスフンドやテリア種、ビーグルなど、地中の獲物を追う仕事をしてきた犬種で特に強く見られる |
| 遊び・楽しさ | 単純に楽しくて掘る、好奇心からの行動 |
| 体温調節 | 暑い時期に、土の冷たい部分を求めて掘って寝床を作ろうとすることがある |
| ストレス・退屈 | 運動不足やコミュニケーション不足によるエネルギーの発散先として |
💡 高齢犬で急に始まった掘り行動には注意
それまで掘る習慣がなかった高齢犬が、急に激しく掘り続けるようになった場合は、認知症や、不安からくる常同行動(同じ動きを繰り返す行動)が背景にあることがあります。気になる変化があれば、動物病院で相談してみましょう。
庭やソファを守る対策


- 「掘ってもいい場所」を作る:庭の一角に砂場のようなスペースを用意し、そこを掘ったらおやつをあげて褒めます。犬に「ここは掘っていい場所」と学習させることで、他の場所を掘る頻度を減らせます。
- 運動とコミュニケーションを増やす:散歩や遊びの時間を増やし、エネルギーを発散させる先を作ってあげましょう。ノーズワークなど頭を使う遊びも効果的です。
- ソファやベッドは掘りにくい素材・形状に:爪が引っかかりにくい素材や、あらかじめ丈夫なブランケットをかけておくといった工夫も有効です。
- 庭は脱走防止も兼ねて柵の下を補強する:掘って脱走してしまう犬もいるため、柵の下をブロックや金網で補強しておくと安心です。
よくある質問


Q. 掘る行動を完全にやめさせることはできますか?
A. 本能的な行動のため、完全になくすのは難しいことが多いです。「やめさせる」よりも、「掘ってもいい場所に誘導する」という発想で付き合っていく方が、犬にとってもストレスが少なく、現実的な対策になります。
Q. 子犬のうちから掘り癖がつかないようにする方法はありますか?
A. 完全に予防することは難しいですが、子犬のうちから十分な運動と遊びでエネルギーを発散させ、掘ってもいい場所を早くから用意しておくことで、特定の場所(庭全体やソファなど)を掘る習慣がつきにくくなります。
Q. 布団の上でホリホリするのも同じ理由ですか?
A. 寝る前に寝床を整える本能的な行動の一種と考えられています。野生の犬が、寝る前に草や土を踏み固めて快適な寝床を作っていた名残とされ、穴を掘る行動とルーツは近いものの、こちらは害のない自然な習慣なので、無理にやめさせる必要はありません。
まとめ


犬が穴を掘る行動には、野生時代の本能から遊び、体温調節、ストレスまで、さまざまな理由が隠れています。庭やソファを守るには、「掘ってもいい場所」を用意して誘導することが現実的な対策です。ただし、急に始まった激しい掘り行動には、病気やストレスのサインが隠れていることもあるため、様子がおかしいときは動物病院に相談してみましょう。
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。


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