犬に人の食べ物をあげてよいか、迷う場面は多いものです。このページは、果物・野菜・肉や魚・人の食べ物を、「絶対に避けたい」「条件つきで少量なら」「基本的に避ける」に分けて、ひと目で判定できるようにまとめた早見表です。個別の記事へのリンクもつけています。
最終更新:2026年10月9日。公開されている情報を整理したものです。愛犬の体質・持病・アレルギーによって判断は変わるため、迷うときは、かかりつけの動物病院に相談してください。
目次
まず知っておきたい基本ルール
- 初めての食べ物は、少量から。1種類ずつ、1〜2切れから始めて、食後の様子(嘔吐・下痢・かゆみ・元気)を見ます。
- おやつ・人の食べ物は、全体の食事の10%以下が目安とされています。糖尿病・肥満などがある犬は、さらに控えめにします。
- 種・芯・皮・茎は取り除く。中毒や、詰まり(腸閉塞)の原因になることがあります。
- 味付け・加工品は避ける。シロップ漬けの缶詰、塩分・糖分・香辛料の入ったものは与えません。
- 小さく切る。特に小型犬は、窒息に注意します。
絶対に避けたい食べ物(中毒・危険)
| 食べ物 | ポイント | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| ぶどう・レーズン | 少量でも中毒の報告があり、腎不全につながるおそれがあります。原因物質は特定されていません。パンやシリアルに入った干しぶどうにも注意。 | ― |
| 玉ねぎ・ネギ類・ニンニク・ニラ | 赤血球を壊す成分を含み、貧血や血尿などが起こるおそれがあります。だし・スープ・加工品にも使われます。 | ― |
| チョコレート・ココア | 中毒を起こすおそれがあります。誤って食べたら、量と時間を確認して、すぐ動物病院へ。 | ― |
| キシリトール(ガムなど) | 犬には非常に危険な成分です。ガムや、人工甘味料入りの食品に注意。 | キシリトールガムを食べた時の対応 |
| アボカド | 見解は分かれますが、避けるのが無難です。種は誤飲すると消化管に詰まるおそれがあります。 | アボカドの危険性 |
| マカダミアナッツ・ナッツ類 | ナッツ類は中毒例があり、基本的に避けます。 | マカダミアナッツの危険性 |
| アルコール・カフェイン | 少量でも中毒を起こすことがあります。コーヒー・エナジードリンク・お酒に注意。 | アルコールの危険性 カフェインの危険性 |
| 生の豚肉・生のイカ・タコ・貝 | 寄生虫やビタミン欠乏などのリスクがあります。与えるなら加熱が必要なもの、与えないほうがよいものがあります。 | 生の豚肉 イカ・タコ 貝類 |
| 鶏の骨 | 加熱すると裂けやすく、口や消化管を傷つけるおそれがあります。 | 鶏の骨の危険性 |
| 唐辛子・香辛料 | 刺激物。カプサイシンやナツメグなどに注意。 | 香辛料の危険性 |
| ぎんなん・毒キノコ | 散歩中の拾い食いにも注意が必要です。 | ぎんなん 毒キノコ |
| 果物の種(桃・梅・柿など) | 硬くて詰まる危険に加え、種類によっては毒性のある成分を含みます。 | 桃の種 梅の種 柿の種 |
| じゃがいもの芽・緑の部分 | ソラニンを含みます。加熱しても減りにくいため、取り除きます。 | じゃがいもの芽 |
条件つきで、少量なら与えられる食べ物
与え方を守ることが前提です。体調・持病によっては避けたほうがよい場合があります。
| 食べ物 | ポイント | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| りんご | 種・芯・茎を除いて、少量。子犬に与える時期は、獣医師に相談を。 | 子犬とりんご |
| 桃 | 果肉を少量。種・皮・缶詰(シロップ漬け)は避けます。 | 桃の食べ方と種の誤飲 |
| みかん | 果肉のみ。外皮・薄皮・種は避けます。 | みかんの種を食べた時 |
| デコポン | 公的な情報が少ない果物です。みかんに準じて、皮・薄皮・種を除いた果肉を少量にとどめ、迷ったら獣医師に確認を。 | ― |
| メロン・スイカ | 種と皮を除いて、少量。糖分が多めです。 | メロン スイカの種 |
| バナナ・いちご・ブルーベリー | 糖分があるため、適量にとどめます。 | ― |
| きゅうり・ブロッコリー | 小さく切って少量。 | きゅうり ブロッコリー |
| カリフラワー | 房の部分を小さく切り、加熱して少量。茎・芯は硬く詰まりの原因になるため避け、ガスや軟便に注意。調味料は使わない。 | ― |
| にんじん・さつまいも・かぼちゃ | 加熱して、味付けなし(無塩)で。 | ― |
| トマト | 熟した実を少量にとどめ、葉・茎・青いトマトは避けます。 | トマトの葉・茎 |
| なす | 葉や茎には注意が必要です。 | なすの注意点 |
| チーズ・牛乳 | 乳糖で下痢をすることがあります。少量から様子を見ます。 | チーズ 牛乳 |
| パン | 砂糖・レーズン・チョコ入りは避けます。 | パン |
| とうもろこし | 芯は誤飲すると腸閉塞のおそれがあります。 | とうもろこしの芯 |
| はちみつ | 子犬には与えません。 | はちみつ |
| 生卵 | 与え方に注意が必要です。 | 生卵・卵の殻 |
基本的に避けたほうがよい食べ物
| 食べ物 | ポイント | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| ナタデココ | 市販品はシロップ・着色料・保存料などで糖分が多く、キシリトールなどの甘味料が使われている場合もあります。つるっとした食感で、小型犬や丸飲みする犬は窒息の危険があります。基本的に避けます。 | ― |
食べてしまったときは
- 落ち着いて、何を・どのくらい・いつ食べたかを確認する。包装や、食べ残しの写真があると役立ちます。
- 症状がなくても、動物病院に電話で相談する。症状が出るまで待たないことが勧められています。体重も伝えます。
- 自己判断で吐かせない。吐かせてよいかどうかは、獣医師の指示に従います。
- 夜間・休日は、救急対応の動物病院へ。嘔吐を繰り返す、ぐったりしている、呼吸が荒い、ふるえるなどの症状があるときは、すぐに受診してください。
よくある質問
Q. 人の食べ物は、全くあげてはいけませんか?
必須ではありません。あげる場合も、食事の主役はドッグフードにして、ごく少量にとどめます。与えてよい食べ物でも、体質に合わない犬もいます。
Q. 「食べてもよい」とされている食べ物は、毎日あげても大丈夫ですか?
毎日の習慣にするよりも、たまのごほうびにとどめるのが無難です。糖分やカロリーが多い果物は特に、量と頻度に気をつけてください。
Q. リストにない食べ物は、どう判断すればいいですか?
調べても情報が少ない食べ物は、与えないのが安全です。どうしても与えたいときは、かかりつけの動物病院に確認してください。
まとめ
- 「絶対に避けたい食べ物」(ぶどう・ネギ類・チョコレート・キシリトールなど)は、少量でも与えないでください。
- 与えてよい食べ物でも、種・芯・皮・茎を除き、少量から、が基本です。
- 食べてしまったら、症状がなくても、すぐに動物病院に相談してください。
食べ物別の記事一覧(「犬は〇〇を食べていい?」シリーズ)
気になる食べ物の名前から、個別記事に進めます。記事ごとに、出典を確認した結論(食べていい/条件つき/避ける)と、与え方・量の考え方・食べてしまったときの見方をまとめています。まだ公開前の記事は、公開予定日を添えています。
果物
- 犬はみかんを食べていい?果肉は少量OK、皮と薄皮は避ける理由
- 犬はいちごを食べても大丈夫?ヘタの扱いと量、ジャムやチョコの注意
- 犬はバナナを食べていい?皮・量・腎臓病の注意とチップスがNGな理由
- 犬はキウイを食べていい?皮・種・量とシュウ酸が気になる犬の注意
- 犬は梨を食べても大丈夫?芯と種を避ける理由と量の考え方・缶詰の注意(10月12日公開予定)
- 犬はさくらんぼを食べていい?種・茎・葉はNG|果肉の与え方と誤食の目安(10月13日公開予定)
- 犬はパイナップルを食べていい?皮と芯の扱い・缶詰とドライの注意(10月14日公開予定)
- 犬はマンゴーを食べていい?皮と種はNG|ウルシ科のかぶれと量の注意(10月16日公開予定)
- 犬はブルーベリーを食べていい?量・冷凍・ぶどうとの違いと加工品の注意(10月17日公開予定)
- 犬はスイカを食べていい?果肉は◯、皮と種は避ける理由と夏の与え方(10月18日公開予定)
- 犬にオレンジ・グレープフルーツ・デコポンは?柑橘ごとの可否と薬の注意(10月20日公開予定)
- 犬にいちじくはNG|少量でも避けたい理由と食べてしまった時の対処(10月21日公開予定)
- 犬は柿を食べていい?果肉の与え方とヘタ・皮・種、渋柿と干し柿の注意(10月22日公開予定)
- 犬にドライフルーツは?レーズンNGと無添加でも注意したい理由(10月24日公開予定)
- 犬はココナッツを食べていい?果肉・オイル・ナタデココの可否と注意(10月25日公開予定)
- 犬にフルーツ缶詰はあげていい?桃缶・みかん缶のシロップの注意(10月26日公開予定)
野菜・きのこ
- 犬はにんじんを食べても大丈夫?生・加熱・皮の扱いと量の考え方
- 犬はキャベツを食べても大丈夫?生・芯・ガスと甲状腺の注意点
- 犬はさつまいもを食べても大丈夫?生・皮・焼き芋と量の注意点
- 犬はかぼちゃを食べても大丈夫?種・皮・生・缶詰の扱いと量
- 犬にほうれん草・小松菜は食べていい?茹で方とシュウ酸の注意点(10月12日公開予定)
- 犬は大根を食べても大丈夫?生・大根おろし・葉の与え方と注意点(10月13日公開予定)
- 犬はレタス・白菜を食べても大丈夫?生か加熱か、芯と量の目安(10月15日公開予定)
- 犬はじゃがいもを食べても大丈夫?加熱・皮・フライドポテトの注意(10月16日公開予定)
- 犬はピーマン・パプリカを食べても大丈夫?種・ヘタと辛い品種の注意(10月17日公開予定)
- 犬はズッキーニを食べても大丈夫?生・皮・加熱と量の考え方(10月19日公開予定)
- 犬はオクラを食べても大丈夫?産毛・ヘタ・種の下ごしらえと量(10月20日公開予定)
- 犬はアスパラガスを食べても大丈夫?根元・加熱とおしっこのにおい(10月21日公開予定)
- 犬はカリフラワーを食べても大丈夫?茎・生・ガスの注意点(10月23日公開予定)
- 犬はもやしを食べても大丈夫?生か加熱か、鮮度と量の注意点(10月24日公開予定)
- 犬はごぼう・れんこんを食べても大丈夫?切り方と食物繊維の注意(10月25日公開予定)
- 犬はきのこ(しいたけ・えのき・しめじ)を食べていい?加熱と野生の危険(10月27日公開予定)
- 犬に長ねぎ・にんにく・ニラはNG|加熱・少量でも危険な理由(10月28日公開予定)
- 犬は枝豆・豆類を食べても大丈夫?さや・塩ゆで・生の豆の注意点(10月29日公開予定)
肉・魚・卵・乳製品
- 犬は鶏ささみ・むね肉を食べていい?生はNG・加熱と皮の注意点
- 犬は牛肉を食べても大丈夫?赤身は◯・生肉と脂身の注意点・加熱の目安
- 犬は馬肉・鹿肉を食べていい?生はNG・加熱の目安とアレルギーの注意点
- 犬はゆで卵を食べても大丈夫?黄身・白身の違いと量・殻の注意
- 犬は納豆を食べても大丈夫?タレ・からしはNG・量と注意点(10月12日公開予定)
- 犬は豆腐・おからを食べても大丈夫?木綿・絹の違いと量・注意点(10月14日公開予定)
- 犬は鮭を食べても大丈夫?生はNG・塩鮭や皮・骨の注意点(10月15日公開予定)
- 犬はまぐろ・かつおを食べていい?刺身は控えて水銀と加熱の注意点(10月16日公開予定)
- 犬は煮干し・ししゃも・小魚を食べていい?塩分と骨・マグネシウム(10月18日公開予定)
- 犬はかつお節を食べても大丈夫?無添加の量と味付き・だしの注意点(10月19日公開予定)
- 犬はちくわ・かまぼこを食べていい?塩分と添加物・串の注意点(10月20日公開予定)
- 犬はエビ・カニを食べても大丈夫?生はNG・殻と塩分の注意点(10月22日公開予定)
- 犬はヨーグルトを食べても大丈夫?無糖を選ぶ理由と量・キシリトール注意(10月23日公開予定)
- 犬はヤギミルクを飲んでも大丈夫?牛乳との違いと子犬・量の注意(10月24日公開予定)
- 犬はツナ缶・サバ缶を食べていい?水煮・塩分・油漬けの注意点(10月26日公開予定)
- 犬はレバーを食べても大丈夫?ビタミンAの摂りすぎと生・加熱の注意(10月27日公開予定)
- 犬にソーセージ・ハム・ベーコンはNG?塩分と脂・添加物の注意点(10月28日公開予定)
主食・お菓子・飲み物・人の食べ物
- 犬にご飯は食べていい?白米・玄米の違いと炊き方・量の目安を解説
- 犬にうどん・そうめん・パスタは食べていい?塩分・つゆ・ソースの注意
- 犬にお餅は食べていい?喉詰まりの危険と食べてしまった時の目安
- 犬にオートミールは食べていい?加熱の仕方・量の目安と選び方の注意
- 犬に海苔・わかめ・昆布は食べていい?ミネラルと結石、味付きのNG(10月13日公開予定)
- 犬にナッツは食べていい?ピーナッツ・アーモンド・くるみは基本NG(10月14日公開予定)
- 犬にポテトチップス・お菓子は食べていい?塩分と中毒成分の注意(10月15日公開予定)
- 犬にアイスクリームは食べていい?乳糖・糖分とキシリトールの注意(10月17日公開予定)
- 犬に氷や冷たい水はあげていい?歯・のど詰まり・お腹の冷えの注意(10月18日公開予定)
- 犬にお茶・麦茶は飲ませていい?カフェインの有無と麦茶の注意点(10月19日公開予定)
- 犬にスポーツドリンク・ポカリは飲ませていい?糖分・塩分と脱水時の考え方(10月21日公開予定)
- 犬に砂糖・ケーキなど甘いものは食べていい?危険な材料と誕生日の注意(10月22日公開予定)
- 犬にラーメン・味噌汁はNG?スープの塩分とねぎ類の危険、食べた時の目安(10月23日公開予定)
- 犬にカレーはNG|玉ねぎ・香辛料・塩分の危険と食べてしまった時の目安(10月25日公開予定)
- 犬に揚げ物・唐揚げは食べていい?脂質と膵炎、衣・下味の危険(10月26日公開予定)
- 犬に人の食べ残しは与えていい?残飯のリスクと分けていい食べ物の考え方(10月27日公開予定)
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。


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