きんぴらごぼうや、れんこんの煮物。和食でよく使う根菜は、繊維が多くて硬いため、「犬にはあげていいの?」と迷いやすい食材です。結論は、れんこんは、細かく刻むかすりおろして少量なら、犬に食べさせて大丈夫です。ごぼうも与えられるとされますが、食物繊維が非常に多いので、柔らかく加熱して細かく刻み、さらに控えめにが基本です。どちらも、きんぴらや煮物などの味付けしたものは与えません。



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この記事は、獣医師(林美彩さん)が監修したワンクォール(カインズ)のれんこんの記事と、動物看護の専門家が監修したHonda Dogの野菜の記事、米国のPetMDの野菜の解説などを読み比べて、犬好きの運営者がまとめたものです。
ごぼうについては、今回確認できた出典がHonda Dogの1件だけで、れんこんより情報が少ないことを先にお伝えしておきます。運営者は獣医師ではありません。
持病のある犬や食事制限のある犬は、与える前に動物病院へ相談してください。
🍖 ごぼう・れんこんは犬に食べさせていい?結論早見
| 項目 | れんこん | ごぼう |
|---|---|---|
| 可否 | ◯(少量なら) | △寄りの◯(加熱して少量) |
| 生・加熱 | どちらも可。消化器が弱い犬はすりおろして加熱 | 煮るなど加熱して、細かく刻むかペースト状に |
| 切り方 | 細かく刻む/すりおろす(大きいままは喉に詰まる) | 細かく刻む/ペースト状にする |
| 気になる点 | カリウム(腎臓・心臓の病気の犬)、食べすぎでの嘔吐 | 食物繊維が多く、消化不良・下痢・便秘の原因に |
| 避けるもの | 煮物・きんぴら・酢れんこん・天ぷらなど | きんぴら・煮物・天ぷら・ごぼうサラダなど |
どちらも、犬にとって必須の食べ物ではありません。主食の総合栄養食を基本に、食感の変化をつけたいときの少量のトッピング、という位置づけで考えてください。
🍖 れんこんは犬に大丈夫? 成分と与え方


ワンクォールの記事(獣医師・林美彩さん監修)によると、れんこんには犬にとって毒性のある成分は含まれておらず、与えて問題ないとされています。主食ではなく、フードへのトッピングやおやつとして少量与えるのがよいと書かれています。生のままでも、加熱しても食べられます。
含まれる栄養素として、デンプン、ビタミンB6・B12、加熱しても残りやすいビタミンC、カリウム、不溶性の食物繊維、粘りの成分のムチン(ミューシレージ)、ポリフェノールが挙げられています。これらから、エネルギー補給や腸内環境、粘膜の保護などへの働きが期待されると紹介されていますが、「犬が食べたら効果がある」と確かめられた話ではありません。
切り方|喉に詰まらせない工夫
同記事では、大きいまま与えると喉に詰まらせる危険があるため、細かく刻むよう勧められています。消化不良を防ぐために、すりおろして与える方法も紹介されています。
消化器が弱い犬には、すりおろしたものをさらに加熱すると安心だとされています。犬に与えるときは、薄切りのままではなく、みじん切りかすりおろしが無難です。
量の考え方
おやつとしての量は、1日に必要なカロリーの10%程度が目安とされています。
同記事では、体重5kg前後の小型犬で、5〜10g(薄い輪切り1〜2枚)程度という例も挙げられていますが、体格や食事によって適量は変わるため、この記事では数字を断定しません。
与えすぎると食物繊維の多さから嘔吐することがあるともされています。フードの量の見直し方は犬のフードの量はどれくらい?パッケージ表示の見方と調整のコツも参考にしてください。
ごぼうは犬に大丈夫? 食物繊維が多いので慎重に
Honda Dogの記事(動物看護の専門家・秋山蘭さん監修)では、ごぼうは犬に与えても大丈夫な野菜とされていますが、食物繊維が多く、与えすぎると消化不良や下痢、便秘を起こすことがあると注意されています。煮るなどして加熱し、細かく刻むかペースト状にするなど、食べやすい形にして、適量を与えるよう勧められています。
今回確認できた、ごぼうに関する出典はこの1件だけです。ごぼうの皮やアク、水にさらすかどうか、具体的な量の目安などは、確認できた範囲では書かれていませんでした。そのため、この記事では「れんこんよりも、さらに控えめに」とお伝えします。
- 硬い輪切り・ささがきをそのまま与えない:消化しにくく、喉への詰まりのおそれがあります(運営者の考えです)。
- 柔らかく煮たものを、ペースト状かみじん切りにして:ごく少量をフードに混ぜる程度にします。
- 初めてのときはひとかけら程度から、うんちの状態を数日観察します。
⚖️ 他の根菜との違い|山芋・長いも・さつまいも
根菜といっても、扱いは野菜ごとに違います。
Honda Dogの記事では、とろろ芋(山芋)はシュウ酸カルシウムを含み、かゆみやかぶれの原因になるため与えないとされ、長いもは加熱でも生でも与えられるものの同様の成分があるため、初めは少量で様子を見るよう書かれています。
さつまいもは、加熱が必須で、カロリーとカリウムが多めです。詳しくは犬はさつまいもを食べても大丈夫?の記事をご覧ください。にんじんの扱いは犬はにんじんを食べても大丈夫?の記事にまとめています。
🍖 注意が必要な犬と、食べすぎたときの目安


注意したい犬・ケース
- 腎臓病・心臓病がある犬:ワンクォールのれんこんの記事は、カリウムの摂取制限が必要な場合があるため、与えないよう求めており、判断に迷うときはかかりつけ医に確認するよう勧めています。ごぼうについても、自己判断せず相談してください。
- 消化器が弱い犬・子犬・シニア犬:食物繊維が多いので、すりおろして加熱し、ごく少量にします。
- アレルギー体質の犬:れんこんの記事では、まれにかゆみや皮膚の赤みが出ることがあるとされています。初めて与えるときは少量から様子を見て、症状が出たら中止します。
- 薬を飲んでいる犬:Honda Dogの記事は、食物繊維は薬の効き目を弱めることがあるため、薬を処方されている犬は注意が必要だとしています。主治医に確認してください。
- 食事療法中の犬:自己判断で足さず、獣医師に相談します。
食べすぎたとき・様子がおかしいとき
根菜をたくさん食べると、嘔吐、下痢、便秘、お腹の張りなどが出ることがあります。まずは与えるのをやめ、水が飲めるか、元気や食欲があるかを見てください。
症状が出たら、食べた時期と量、症状をメモして伝えるとよい、と林美彩さん監修の記事にも書かれています。次のような場合は、動物病院に連絡しましょう。
- 嘔吐が繰り返される、下痢や便秘が続く、血が混じる
- ぐったりして元気や食欲がない、お腹が張って苦しそう
- 硬い塊を飲み込み、咳き込む・よだれ・えずくなど、喉に詰まったような様子がある
- きんぴらや煮物など味付けの濃いもの、ネギ類が入った料理を多く食べた
他の食べ物の可否は犬が食べていいもの・ダメなもの早見表で調べられます。
よくある質問


- きんぴらごぼうを少し食べてしまった
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しょうゆ、砂糖、油、唐辛子が使われていることがあります。少量で様子に変わりがなければ過度に心配する必要はありませんが、唐辛子入りのものや、まとまった量を食べたときは動物病院に連絡してください。
- れんこんチップスや天ぷらは?
-
油で揚げたものは脂肪が多く、塩分や衣もついています。お腹の不調や膵炎の心配があるため、与えないでください。
- 水にさらしたり、酢水にくぐらせたりしたものは?
-
今回の出典には、酢水や変色についての記述がありませんでした。酢が残ったものは犬の胃腸に刺激になる可能性があるため、与える場合は、味付けや酢を使っていないものを選んでください。
まとめ
- れんこんは、細かく刻むかすりおろして少量なら犬に与えてよい(◯)。生でも加熱でも可
- ごぼうは食物繊維が多く、柔らかく加熱して細かく刻み、さらに控えめに(出典は1件のみ)
- きんぴら、煮物、天ぷらなど味付け・揚げ物は与えない
- 腎臓病・心臓病の犬は、カリウムのことがあるため、与える前に獣医師へ相談を
- 主食の総合栄養食が基本。根菜はトッピング程度に
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。



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