「またソファをかじってる…!」「スリッパがボロボロ…」
愛犬のいたずらに悩まされる飼い主さんは少なくないのではないでしょうか?
特に子犬期は、好奇心旺盛で、あらゆるものを口に入れて世界を探求しようとします。
しかし、愛犬が夢中になって噛んでいるものが、もしも危険なものだったら…?
「ダメ!」と叱ったり、無理やり取り上げようとしたくなる気持ちも分かりますが、実はそれ、逆効果になってしまうことも。
今回は、犬がものを噛んで離さない理由、やってはいけないNG行動、そして効果的な対処法まで、愛犬の安全と健やかな成長のために知っておきたい情報を徹底解説します!
なぜ噛むの?🐶 愛犬の行動を理解することから始めよう!


犬がものを噛む行動は、決して飼い主さんを困らせようとしているのではありません。
彼らなりの理由があり、私たち人間とは違う感じ方をしていることを理解することが大切です。
1. 犬にとって口は「第二の手」✋
人間がものに触れる時、私たちは視覚情報と合わせて、手で触れてその感触や形状を認識しますよね?
犬にとっての「口」は、まさにこの「手」の役割を果たしています。
子犬期には特に、口を使って様々なものを探索し、その感触や味を通して、世の中を学んでいるのです。
2. 遊びの延長で噛んでしまうことも🎾
おもちゃで楽しく遊んでいるうちに、興奮して飼い主さんの手や足に噛み付いてしまうことはありませんか?
これは、遊びに夢中になるあまり、興奮状態が続き、まだ噛む力の加減がうまくコントロールできないことが原因として考えられます。
3. ストレスや不安の発散⚡️
運動不足や退屈、孤独を感じている時など、犬はストレスを抱えると、それを解消するために、ものを噛む行動に出ることがあります。
破壊的な行動が見られる場合は、ストレスの原因を探り、適切な環境重要です。
4. 飼い主の気を引きたくて🥺
「かまってほしい」「遊んでほしい」そんな時、犬は飼い主さんの気を引くために、わざと物を噛んでみせることがあります。
これは、要求吠えなどと同じように、飼い主さんの反応によって学習する行動パターンの一つです。
5. 歯の生え変わりでムズムズ…🦷
生後3~6か月頃の子犬期には、乳歯から永久歯へと生え変わる時期を迎えます。
歯茎がかゆくて仕方がなく、何かを噛むことで、その不快感を和らげようとする行動が見られます。
危険⚠️ 愛犬がものを噛んで離さない時のNG行動3選


愛犬が大切なものを噛んでしまったら、飼い主としては「早く取り上げなきゃ!」と焦る気持ちは当然です。
しかし、焦りは禁物!
ここでは、やってはいけないNG行動と、その理由について詳しく解説します。
NG行動1. 無理やり引っ張り上げる❌
愛犬がどんなに危険なものを噛んでいても、力ずくで取り上げようとすると、犬はさらに強く噛みしめたり、飲み込んでしまったりする危険性があります。
また、無理やり取り上げられることを繰り返すと、
- 「所有物を奪われる恐怖」
- 「飼い主への不信感」
を抱き、問題行動が悪化する可能性も。
愛犬との信頼関係を壊さないためにも、無理強いするような方法は避けましょう。
NG行動2. 体罰は絶対にNG!❌
「叩けばわかるだろう」と体罰を加えることは、愛犬の心身に大きな傷を残すだけでなく、信頼関係を根底から崩してしまいます。
体罰によって恐怖心を植え付けてしまうと、
- 攻撃性が増す
- 問題行動がエスカレートする
- 飼い主に対して怯えるようになる
など、悪影響しかありません。
愛犬との健全な関係を築くためには、体罰は絶対に避け、愛情と根気を持って接することが重要です。
NG行動3. 興奮状態をエスカレートさせる言動❌
「ダメ!」と大声で叱ったり、慌てて追いかけ回したりするのも逆効果です。
犬は飼い主さんの反応を見て行動を学習するため、「騒げば反応してくれる」「追いかけてくれる=楽しい」と誤解してしまう可能性があります。
興奮状態にあるときは、まずは落ち着かせることを最優先に考えましょう。
愛犬とHappyに暮らすための対処法💡💖


愛犬がものを噛んで困ったら、頭ごなしに叱るのではなく、「なぜその行動をとるのか」という理由を考えてみましょう。
その上で、愛犬の性格や状況に合わせた適切な対処法を実践することが大切です。
1. 噛んでも良いものとダメなものの区別を明確に!
- 愛犬にとって安全なおもちゃを複数用意し、「これなら噛んで良いんだよ」と教えましょう。
- 噛んで欲しくないものは、愛犬の手の届かない場所に置き、誤って口にしないように管理しましょう。
2. 「持ってこい」「離せ」のトレーニング🐶🎾
おもちゃを使った「持ってこい」「離せ」のトレーニングは、愛犬とのコミュニケーションを深め、信頼関係を築く上で非常に効果的です。
- 愛犬がおもちゃに興味を示したら、「取ってごらん」と優しく促してみましょう。
- おもちゃを持って来たら、たくさん褒めてあげたり、おやつを与えたりして、正の強化を繰り返し行いましょう。
3. 十分な運動と心の安定を心がけよう🚶♀️🌳
毎日、適切な時間と量の運動を行うことは、愛犬のストレス発散に役立ち、問題行動の予防にもつながります。
また、心身のリラックスのために、次のような取り組みも有効です。
- 愛犬とゆっくり触れ合う時間を作る
- マッサージやブラッシングをしてあげる
- 知育玩具を与え、思考力を養う
4. プロの力を借りることも検討を🐕🦺🏥
愛犬の噛み癖がひどく、改善が見られない場合は、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談してみるのも一つの方法です。
専門家のアドバイスを受けることで、愛犬の性格や行動の癖に合わせた、より効果的な対処法を見つけることができるでしょう。
犬が物を咥えて離さないのはなぜ?遊びと「守りたい」気持ちの違い
「犬 咥えて離さない」「犬 噛む 物 離さない」と悩む時、まず見分けたいのが、犬が遊びのつもりで持っているのか、取られたくなくて守っているのか、という点です。見た目は同じ「咥えて離さない」でも、必要な対応が大きく違います。
| 見るポイント | 遊びのつもりで持っている | 取られたくなくて守っている |
|---|---|---|
| 体の様子 | 全体がゆるく、リラックスしている | 体が固まる、物に覆いかぶさる、白目が見える |
| 飼い主との距離 | 近くを行ったり来たりして、追いかけてほしそう | 物を持ったまま離れる、隠す、隅に行く |
| 近づいた時の反応 | うれしそうに逃げる、または近づいてくる | うなる、固まる、唇をめくる、噛もうとする |
| 離す様子 | 興味が薄れると自分から離すことがある | おやつを見せても反応しない、強く握りしめる |
この見分け方は、ペット情報サイトのPetsCare Japanの解説と、アメリカのBest Friends Animal Societyが挙げる「物を守るサイン」(避ける、固まる、唇をめくる、うなる、飛びかかる、噛む)をもとに整理したものです。右側の様子が見られる場合は、無理に取り上げようとせず、後の「相談したほうがよいサイン」を確認してください。
そもそも「咥えて離さない」という行動の意味を知りたい方は、犬が咥えたものを離さないときの行動の意味と対処法もあわせてご覧ください。多頭飼いで物の取り合いが起きる場合は多頭飼いのごはん・おもちゃの取り合いが参考になります。
「出して」の教え方|取り上げず、交換して覚えてもらう基本の流れ
犬に物を離してもらうには、「取り上げる」のではなく、「離すと良いことがある」と覚えてもらうのが基本です。アメリカのAKC(アメリカンケネルクラブ)に掲載されたCPDT(認定プロドッグトレーナー)のステファニー・ギベオー氏の解説でも、犬と物を交換する練習が紹介されています。ここでは、その考え方を一般的な流れに整理します。
準備:ごほうびの「序列」を知っておく
愛犬にとって、おもちゃやおやつの魅力には差があります。夢中になるほどではないおもちゃを「低い価値」、鶏肉やチーズなどの特別なおやつを「高い価値」とすると、交換が成立するのは、手放す物より、もらえる物の価値が高い時です。練習は価値の低い物から始め、少しずつ価値の高い物に進めます。
基本の手順
- 低い価値のおもちゃを持たせる(リードをつないでおくと安心)。
- 犬の鼻先に、より魅力的なおやつを近づける。無理に引っ張らない。
- 口を離した瞬間に、「いいね」などの声やクリッカーで合図して、おやつを渡す。
- 犬がおやつを食べている間に、おもちゃをさりげなく移動する。
- 食べ終わったら、おもちゃを返す。「出すと戻ってくる」と覚えてもらう。
- 何度か繰り返して、口を離すのが安定してきたら、少しずつ難しい物で練習する。
練習中は、安全に使える物だけを選びます。誤飲しやすい物や危険な物は、そもそも犬の手が届く場所に置かないようにしておきましょう。
「出して」の合図を付けるタイミング
言葉の合図は、口を離す動作が安定してから付け足します。おやつを見せる前に「出して」と声をかけ、その後におやつを出して、離したら合図とごほうびを渡す順番です。家族で同じ言葉を使うと、犬が混乱しません。声は鋭く出さず、落ち着いたトーンで伝えます。
うまくいかない時の見直しポイント
- 交換するおやつの魅力が足りない:もっと好きなおやつや、より価値の低いおもちゃに変える
- 追いかけてしまう:AKCは、追いかけたり叫んだりすると、犬が逃げたり飲み込んだりすることがあると注意している
- 口をこじ開ける:噛まれる危険があり、かえって問題が悪化することがある
- 食事中に練習する:食事中や、食べ物に夢中な時は避ける
- 一度に進めすぎる:Best Friendsは、うまくいかなければ前の段階に戻り、細かく刻んで進めるよう勧めている
場所や相手を変えて練習する時も、最初の段階に戻って始めると安心です。小さな子どもには、犬が食べている時や物を持っている時に近づかないよう伝えておきましょう。
遊びの中で「離す」を練習する|引っ張りっこ・持ってこいのコツ
毎日の遊びは、「離す」練習の絶好の機会です。アメリカのASPCA(動物虐待防止協会)は、手でじゃれ合う遊びではなく、引っ張りっこや持ってこい遊びでおもちゃを使って遊ぶことを勧めています。
- 遊びの始まりと終わりの合図を決めておく(一般的な練習の考え方です)
- おもちゃを離したら、ほめて遊びを再開し、「離すと楽しいことが続く」と経験させる
- 興奮しすぎてきたら、いったん遊びを止めて落ち着くのを待つ
- 手や衣類にじゃれてきたら、おもちゃに誘導する
「持ってこい」でおもちゃを咥えたまま戻ってこない場合も、追いかけて取り返そうとすると、犬には追いかけっこの遊びになってしまうことがあります。飼い主さんのそばに来るとおやつや遊びの続きがある、と感じてもらえる関係づくりが土台です。基本のしつけの順番は子犬のしつけ完全ガイドも参考になります。
物を離さない時、専門家に相談したほうがよいサイン
AKCは、犬がすでに物を守る行動や攻撃的な行動を見せている場合、交換ゲームは状況を悪化させるおそれがあるため、行動に詳しい専門家と進めるよう注意しています。Best Friendsも、事前に守る行動や噛んだ経験がある場合は、練習を始める前にトレーナーへ相談するよう勧めています。
- 物を持った時に固まる、うなる、噛もうとする
- 取ろうとすると毎回強く抵抗する、または手を口に近づけるのを許さない
- 飲み込んでしまいそうな物を持っているのに、近づくと強いストレスを示す
- 多頭飼いで、物をめぐる争いが何度も起きている
- 以前はなかったのに、急に物への執着が強くなった(口の中や体の不調がないか動物病院で確認)
危険な物を飲み込んでしまった可能性がある場合は、練習どころではありません。犬の誤飲・誤食完全ガイドも確認し、動物病院へ連絡してください。
まとめ| 愛犬との暮らしをより豊かなものにするために


愛犬がものを噛む行動は、必ずしも問題行動ではありません。
彼らの気持ちを理解し、適切な対処法を実践することで、共存のためのルールを教え、より良い関係を築くことができます。
最後に、愛犬との関係は信頼関係が基本です。焦らず、愛情を持って接することで、必ず良い方向に向かいます。
困ったときは、無理をせず獣医師やトレーナーに相談することをお勧めします。愛犬との素敵な関係づくりのために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。










危険なものを噛んだ・飲み込んだときは
犬が靴下・プラスチック・電池・ボタンなど、食べ物でないものを噛んで離さない、あるいは飲み込んでしまった可能性があるときは、無理に口を開けてかき出したり、自分で吐かせようとしたりせず、すぐに動物病院に連絡してください。何を、どのくらい、いつ口にしたかを伝えられるようにしておくと、診察がスムーズです。
普段から、届く範囲に危険なものを置かない、噛んでよいおもちゃを用意するといった環境づくりも大切です。噛む行動全般については、犬の噛みつきから守る対処法と予防策や、子犬の甘噛みのしつけもあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 噛んで離さないとき、無理に取り上げてもいいですか?
無理に引っ張ると、犬がさらに強く噛んだり、「取られる」と思って守ろうとしたりすることがあります。おやつやおもちゃと交換して、自分から口を離すように教える方法がおすすめです。
Q. 「離せ」のトレーニングは、何から始めればいいですか?
まず、犬が好きなおやつを使って、口を離した瞬間に「離せ」と声をかけて、すぐにほめて報酬を与える練習から始めます。慣れてきたら、少しずつ難易度の高い対象物で練習します。
Q. 歯の生え変わりの時期は、どう対処すればいいですか?
子犬の歯の生え変わりの時期は、口の中がむずむずして、物を噛みたがることがあります。噛んでよいおもちゃを用意して、家具や電気コードなど、噛んでほしくないものは手の届かない場所に片付けましょう。
Q. 「出して」の練習中に、犬がうなったらどうすればいいですか?
A. その場で練習をやめ、犬から距離をとって、無理に続けないでください。うなりは「これ以上近づかないで」という犬からのサインです。叱らずに、物を守る行動を専門に扱うトレーナーや、行動診療に対応した動物病院へ相談しましょう。
Q. 交換で離したおもちゃは、犬に返してもいいですか?
A. 練習中は、安全な物であれば返すのが基本です。AKCの解説でも、離したら返すことで「出しても損をしない」と覚えてもらうとされています。一方で、食べ物や電池、薬など危険な物は、交換後も返さず、すぐに片づけてください。


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