「目にいい」というイメージの強いブルーベリー。人用のヨーグルトやジャムに入っているのを見て、愛犬にも少し分けてあげたいと考える飼い主さんは多いようです。結論は、生や、原材料がブルーベリーだけの冷凍品なら、少量を与えてよい果物(◯)です。一方で、「目の健康に役立つ」という期待は犬では確かめられておらず、ぶどうとの取り違えやジャム・ドライなどの加工品には注意が必要です。



ひとつずつ、やさしく整理していくね。


この記事では、獣医師・丸田香緒里さん監修のAll About、いぬのきもちWEB MAGAZINE(酪農学園大学・佐野忠士准教授監修)、AKC(米国ケネルクラブ)、環境省のガイドラインをもとに、量の考え方、冷凍や加工品、混同しやすいぶどうとの違いをまとめます。運営者は獣医師ではありません。サプリメントを含め、気になることは主治医に相談してください。
ブルーベリーは犬に与えていい?早見表
| 形 | 可否 | ひとこと |
|---|---|---|
| 生のブルーベリー | ◯ 少量 | やさしく洗って生で。小型犬は半分に切るかつぶす |
| 冷凍(原材料がブルーベリーのみ) | ◯ 少量 | AKCも冷凍は可としている。粒が小さいので詰まりに注意 |
| ジャム・ドライ・ヨーグルト | × 避ける | 砂糖が多く、肥満につながる |
| ぶどう・レーズン | × 絶対に与えない | ブルーベリーとは別の仲間 |
他の果物や野菜の可否は犬が食べていいもの・ダメなもの早見表で確認できます。
量の考え方と与え方
ブルーベリーの量について、AKCは具体的な粒数を示していません。おやつ全体で1日の食事の10%以内にとどめるのがよいとしています。環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」は、間食は1日に必要なカロリーの20%以内としています。All Aboutは1日量の目安を表で示していますが、本文には数値がなく、体型や体調を考慮して調整し、初めての食材は少量から、としています。つまり、粒数の「正解」は出典ごとに異なり、愛犬の体格やフードの量で変わる、という整理になります。
- 流水でやさしく洗い、農薬や汚れを落とす(AKC、All Aboutとも、洗ってから生で与えることを勧めています)
- 粒が小さく、のどに詰まる可能性があるため、小型犬や早食いの犬は半分に切るかつぶす(AKCは、小さい粒でも窒息の心配があるとしています)
- 初めての日は数粒にとどめ、食後の様子を見る
- 与えた分、その日のフードを少し減らす
いぬのきもちWEB MAGAZINEは、ブルーベリーはカロリーが高めで、過剰摂取は肥満や糖尿病の原因になり、排便が困難になることもあると注意しています。おなかが弱い犬は、食べすぎると下痢をすることもあります。
「目にいい」は本当?アントシアニンの話
All Aboutでは、ブルーベリーのアントシアニンについて、網膜で光を感じるたんぱく質(ロドプシン)の再生をサポートし、目の疲れの改善に作用するという発表があると紹介されています。ただし同じ記事は、こうした目への働きを示す成分は、ブルーベリーよりビルベリーに関する研究がほとんどであること、また、犬の視力の改善については関連するデータが現在存在しないことも述べています。ルテインや食物繊維、ビタミンEなどを含むことも紹介されていますが、いずれも「犬で効果が確かめられた」という意味ではありません。
いぬのきもちWEB MAGAZINEも、抗酸化成分を含むものの、犬の目への効果はまだわからないとしています。「目のために」とたくさん与えるのではなく、愛犬が喜ぶ少量のおやつとして楽しむのが安全です。ブルーベリー由来のサプリメントについては、All Aboutが獣医師に相談するよう述べています。サプリは薬ではなく、治療の代わりにもなりません。
なお、アントシアニンは熱に弱いとされ、All Aboutは、できれば生で与えることを勧めています。
ぶどうとの違い・見分け方
ブルーベリーを与えるときに、いちばん気をつけたいのがぶどうとの取り違えです。All Aboutは、ブルーベリーは色や形がぶどうに似ているため混同しないよう注意を促し、ぶどうは犬の健康に悪影響を及ぼす可能性が非常に高い食材としています。ぶどうやレーズンは、中毒を起こす成分が解明されておらず、少量でも腎不全などの症状が出る可能性がある、とされています。一方で、ブルーベリーはぶどうの仲間ではなく、健康な犬なら食べても大丈夫とされています。いぬのきもちWEB MAGAZINEによると、ブルーベリーはツツジ科で、ぶどうとは科が異なります。
ミックスフルーツ、ミックスベリー、グラノーラなどには、ブルーベリーのほかにレーズンが入っていることもあります。ぶどう・レーズンの危険性は犬のぶどう・レーズン中毒の記事で詳しく解説しています。小分けにして与えるときは、ブルーベリーだけを取り分け、原材料表示を必ず確認してください。
注意が必要な犬・ケース、加工品の扱い


- 肥満気味、糖尿病、膵炎の経験がある犬:果物の糖分やカロリーに注意が必要です。獣医師に確認を。
- お腹が弱い犬:食物繊維で下痢をすることがあります。
- 子犬・シニア犬:食べ慣れていないものは、ごく少量から。
- 腎臓病などで食事制限がある犬:自己判断せず獣医師の指示に従ってください。
加工品について、All Aboutは、ブルーベリーヨーグルト、ブルーベリージャム、ドライブルーベリーなどは、砂糖が多く肥満につながる可能性があるため、健康な犬には避けるよう述べています。少しなめた程度で悪影響が出るレベルではないとも書かれていますが、日常的に与える必要はありません。原材料がブルーベリーだけの冷凍品なら、与えて問題ないとされています。また、人用のブルーベリー菓子には、レーズンやチョコレート、キシリトールなどが使われていることもあるため、成分が確認できないものは与えないのが安全です。
よくある質問


- 食べてしまったとき、何を見ればいい?
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ブルーベリーそのものを多く食べた場合は、下痢や軟便、吐き気が出ないかを見ます。ぐったりしている、くり返し吐く、水のような下痢が続くときは動物病院に連絡してください。ぶどうやレーズンが混ざっていた可能性がある場合は、症状がなくてもすぐに動物病院に電話してください。
- 子犬にあげてもいい?
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月齢の基準は、確認できた出典にはありませんでした。いぬのきもちWEB MAGAZINEは、果物全般について、子犬には無理に与えず、どうしても与えるなら、ごく少量をすりおろして与えるとしています。獣医師に聞いてからにしましょう。
- ブルーベリーのサプリを犬に与えてもいい?
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ll Aboutは、サプリメントについては獣医師に相談することを勧めています。サプリは薬ではなく、治療の代わりにはなりません。与える前に主治医に確認し、効果を断定するような宣伝には注意してください。
まとめ


- ブルーベリーは、生か原材料がブルーベリーのみの冷凍品を、少量なら与えてよい(◯)
- 小さい粒でも窒息に注意し、小型犬は半分に切るかつぶす
- 「目にいい」という効果は、犬では確かめられていない
- ぶどう・レーズンとは別物。ミックス品の混入に注意
- ジャム・ドライ・市販のヨーグルトは砂糖が多いので避ける
- 量はおやつ全体で1日のカロリーの一部まで(環境省は20%以内、AKCは10%以内)
- ほかのベリーはいちごの記事も参考にどうぞ
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。

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