炒め物やサラダに使うピーマンやパプリカ。愛犬が足元で欲しそうにしていると、「苦くないのかな」「種は食べても平気?」と迷いますよね。結論は、ピーマンもパプリカも犬に食べさせて大丈夫です。ただし、ヘタ・茎・種は必ず取り除き、細かく刻んで少量を、味付けなしで与えるのが基本です。辛みのある唐辛子の仲間は別物なので、与えません。



迷ったら、最後のまとめを見てね。ポイントをまとめてあるよ。


この記事は、獣医師監修の日本語記事、動物看護の専門家が監修した記事、米国の犬の団体(AKC)の情報を読み比べて、犬好きの運営者がまとめたものです。運営者は獣医師ではありません。持病のある犬や、食事制限のある犬は、与える前に動物病院へ相談してください。
ピーマン・パプリカは犬に食べさせていい?結論早見
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 可否 | ◯(少量なら) |
| ヘタ・茎・種 | 必ず取り除く |
| 生・加熱 | どちらも可。皮が硬いので、細かく刻む・蒸す・皮をむく工夫を |
| 色 | 緑・赤・黄・オレンジのどれも可。栄養の傾向は色で違う |
| 避けるもの | 唐辛子・ししとう・辛みの強い品種、味付け品、玉ねぎ・にんにくを使った料理 |
ピーマンは、犬にとって必要な食べ物ではありません。総合栄養食のドッグフードを主食にしているなら、栄養はフードで足ります。ピーマンは、食感や変化を楽しむトッピングとして考えてください。
ピーマンの苦みと、色による栄養の違い


苦みは犬に問題ないの?
ピーマンの苦みやあの独特の青臭さは、植物が身を守るための成分に由来します。オールアバウトに掲載されている獣医師(丸田香緒里さん)監修の記事では、苦みはアルカロイド、独特のにおいはメトキシピラジンという成分によるものと説明されています。
ここで、ネットでたまに見かける「ピーマンのアルカロイドは関節炎を悪化させる」という話が気になる方もいるかもしれません。同じ記事では、この説に根拠はないと考えられると整理されています。また、ピーマンでアレルギーが出たという報告もないとされていますが、ナス・トマト・じゃがいもで体調を崩す犬は、念のため少しずつ様子を見ながら与えるよう書かれていました。これらはナス科の仲間で、ピーマンも同じ仲間にあたるためです。ナス科の野菜については犬はなすを食べても大丈夫?の記事でも触れています。
AKC(アメリカンケネルクラブ)の記事でも、獣医師の話として「毒性はなく、犬と分け合える健康的なおやつ」と紹介されています。
パプリカ・カラーピーマンは色で違う?
前述のオールアバウトの記事によると、緑のピーマンはクロロフィルやビタミンK、赤いピーマンはβ-カロテンとビタミンCが特に多く、黄色もこれらを含むものの赤ほど多くはないとされています。AKCの記事でも、どの色にも有益なビタミンなどが含まれ、赤が最も多いとされています。ただし、「犬がこれを食べたら健康に良い効果があった」という具体的な研究結果は、まだはっきりしていないとも書かれています。
つまり、色の違いは「栄養成分の傾向の違い」にとどまります。赤いパプリカのほうが「優れている」と考えて大量に与える必要はなく、愛犬が好む色を、少しだけで十分です。
ピーマン・パプリカの下ごしらえと与え方
- 洗う:農薬や汚れを落とします。
- ヘタ・茎・種・白いワタを取り除く:Honda Dog(動物看護の専門家・秋山蘭さん監修)の記事も、ヘタと種を除くよう書いています。AKCは、種と茎を取り除くことで消化不良を防ぐとしています。
- 細かく刻む:皮が硬いため、みじん切りにします。オールアバウトの記事では、湯むきして皮を取ると、消化の負担をさらに減らせるとされています。AKCは蒸す、またはピューレ状にする方法を挙げています。
- 味付けしない:塩、油、ドレッシング、焼肉のタレなどは使いません。玉ねぎやにんにくと一緒に炒めたものは与えられません(玉ねぎ中毒の記事参照)。
生でも加熱でも与えられるとされており、犬の好みや消化の具合に合わせて選びます。シニア犬やお腹が弱い犬は、蒸して柔らかくしたほうが安心です。
量の考え方
グラム数は体格や食事内容で変わるため、この記事では断定しません。AKCは、まず少量から始めて犬の反応を見ること、一度に与える量として、大型犬でもピーマン半個未満、小型犬では4分の1個未満を目安として紹介しています。また、おやつやトッピング全体で「1日のカロリーの約10%まで」という考え方もよく紹介されています。フードの量の見直しは、パッケージの給与量の目安を基準に、かかりつけの獣医師に相談するのが確実です。
避けたい辛い品種と、ピーマン料理


- 唐辛子・ししとう・ハラペーニョなど:刺激が強く、与えてはいけません。オールアバウトの記事も、唐辛子やししとうは刺激が強いため与えないよう書いています。AKCも、ハラペーニョや唐辛子は絶対に与えないとしています。辛さの危険性は犬に唐辛子・香辛料は絶対NGの記事で詳しく書きました。
- パプリカパウダー:製品によっては強い辛みがある場合があるため、確認なしに与えません。
- ピーマンの肉詰め・青椒肉絲・ナポリタンなど:ひき肉の味付け、玉ねぎ、タレ、油が使われています。人用の料理は取り分けず、犬用に別に用意しましょう。
- ピクルス・ケチャップ漬け・瓶詰めのパプリカ:塩分、酢、砂糖、香辛料が入っていることがあります。
ピーマンに注意が必要な犬・食べすぎたとき


- 子犬・シニア犬・お腹が弱い犬:皮をむいて加熱し、ごく少量から。
- ナス科でお腹をこわしたことがある犬:少しずつ様子を見ます。
- 食物アレルギーが心配な犬:かゆみや赤み、嘔吐などが出たら中止します。
- 食事制限のある犬:自己判断で足さず、主治医に確認します。
AKCは、食べすぎると胃の不調、嘔吐、下痢につながることがあり、体質によって合う犬と合わない犬がいると述べています。種やヘタをそのまま飲み込んだ、辛い品種を食べた、味付けされたピーマン料理をたくさん食べたといった場合や、次のような様子がある場合は、動物病院に連絡してください。
- 嘔吐が何度も続く、下痢が続く、血が混じる
- よだれが止まらない、口や顔を気にして何度もこする(辛い品種を食べた可能性)
- ぐったりして元気や食欲がない、お腹が張って苦しそう
他の食べ物の可否は犬が食べていいもの・ダメなもの早見表で調べられます。
よくある質問
- ピーマンの種を少し食べてしまったけれど大丈夫?
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種は取り除くことが基本で、これは消化不良や詰まりを避けるためです。少量を食べて元気であれば様子を見て構いませんが、嘔吐やお腹の張りなどがあれば、動物病院に連絡してください。
- 子犬にもあげていい?
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子犬は消化機能が未熟です。必須ではないので無理に与える必要はなく、与える場合は、離乳後に体調が安定してから、蒸して刻んだものをごく少量にとどめましょう。
- 冷凍のピーマンや、パプリカ入りの冷凍野菜ミックスは?
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原材料がピーマンやパプリカだけであれば、解凍・加熱して使えます。ミックス野菜には玉ねぎが入っている商品もあるため、原材料表示を必ず確認してください。
まとめ
- ピーマン・パプリカは、犬に与えてよい野菜(◯)。色はどれでも可
- ヘタ・茎・種は必ず取り除き、細かく刻むか蒸して柔らかく
- 唐辛子・ししとうなど辛い品種、味付け品、玉ねぎ入りの料理は与えない
- 主食の総合栄養食が基本。トッピングは少量にとどめる
- 持病や食事制限がある犬、様子がおかしいときは獣医師に相談を
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。

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