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多頭飼いの費用と時間の現実|2頭目で何がどれだけ増えるか

多頭飼いの費用と時間の現実

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結論

「2頭目を迎えたいけれど、お金や時間は実際にどれくらい増えるの?」。多頭飼いを考えるとき、気持ちの面だけでなく、費用と時間の現実も気になりますよね。

この記事の結論
  • 多頭飼いでは、フードや医療費は頭数に比例して増えると考えておきます。
  • アニコムの調査では、犬1頭の年間支出は413,416円でした。
  • 2頭のシニア期が重なると、通院や介護の負担が同時に来ることがあります。
  • 2頭目を迎えると、食事・散歩・お手入れ・1頭ずつの時間が増えます。
  • 迎える前に年間費用と1日の予定を書き出し、無理が出そうなら見送ります。
ルーク隊長

まずは結論から!くわしい理由は、このあと順番に説明するよ。

貯金箱と保険の盾とルーク隊長のイラスト

この記事では、ペット保険会社アニコム損害保険の調査や、獣医師・トレーナーの解説をもとに、犬が1頭増えたときに増えるもの、増えにくいもの、見落としやすいリスクを整理します。特定の保険会社や商品をおすすめするものではなく、考える材料としてお読みください。

目次

まず知っておきたい「1頭あたりの年間支出」の目安

食べても大丈夫なごはんとルーク隊長のイラスト

アニコム損害保険の「2025年の1年間にペットにかけた年間支出額」に関する調査(2025年1月1日〜12月31日、同社のペット保険「どうぶつ健保」の契約者5,494名がインターネットで回答)によると、犬1頭あたりの年間支出は413,416円でした(前年比99.8%)。そのうち、ケガや病気の治療費は89,120円(前年比110.9%)、飼育にともなう光熱費は22,273円(前年比105.4%)と報じられています。

ただし、この調査は保険に加入している飼い主へのアンケートで、日本の飼い主全体を代表する数字とは限りません。犬の大きさ、年齢、お世話の方法(トリミングの頻度、フードの種類など)によっても大きく変わります。ここでは「1つの目安」として受け取ってください。

2頭になると、何がどれだけ増える?

単純計算では、413,416円の2倍で、年間約83万円になります(これは筆者の計算で、調査の結果ではありません)。実際には、増え方は項目によって違います。

項目2頭になったとき
フード・おやつほぼ頭数ぶん。体格や年齢が違えばフードの種類・量も別々になる
予防接種・健康診断・日常の通院頭数ぶん増える
ペットシーツ・消耗品増える。トイレ用品は頭数以上に必要になることも
トリミング・お手入れ頭数ぶん増える
ペット保険(加入する場合)頭数ぶんの保険料。補償内容や自己負担の条件は、会社・プランで異なるため、比較検討が必要
光熱費一部は共有できるが、完全には変わらない
ベッド、クレート、ゲートなどの用品犬ごとに必要なものと、共有できるものがある(寝床や器は分けるのが基本)
預け先・ペットシッター・ホテル頭数ぶん。2頭を同じ場所で預かってもらえるかも確認

ペット情報サイトのPetscareは、2頭目を迎えるかどうかを考える記事の中で、医療費、フード代、用品代、しつけ費用などが増えると説明しています。オールアバウトの解説でも、犬が1頭増えるとスペース、食費や医療費、世話の時間が実質的に倍になるとして、経済的な余裕も含めて生活を振り返るよう勧めています。

見落としやすいのは「医療費が重なる時期」

費用の波は、年齢とともに大きくなります。

アニコムのデータを紹介した記事(nippon.com、2024年1月)によると、犬の年間平均診療費は、1歳で約5万956円、15歳で約23万9,810円で、15歳は1歳の約4.7倍でした。

また、犬の平均寿命は14.2歳(2021年度)と紹介されています。

2頭の年齢が近いと、シニア期が重なって、通院や治療、介護の負担が同時に来る可能性があります。オールアバウトでも、年齢の近い犬たちが同時にシニア期を迎え、複数頭の介護が必要になる可能性があると述べています。

年齢差のある2頭にするか、同じくらいの年齢で迎えるかでも、将来の費用と手間の「山」の位置が変わります。

時間の現実──一日のうちに何が増える?

動物行動を専門とする獣医師のウェイラニ・スン氏は、「Psychology Today」のコラムで、2頭目を迎える前に、次のような点を自分に問いかけるよう勧めています。

  • 子犬なら、トイレのしつけや育てる時間があるか
  • ワクチンや、子犬の社会化教室などの費用を出せるか
  • 自制心や我慢を教えるトレーニングに通う時間があるか
  • 2頭それぞれに、毎日の運動と1対1の時間を取れるか

実際の一日に当てはめると、増えるのはおおむね次のような時間です。

  • 食事:器を分け、場所を分け、見守る時間(ごはんの取り合い対策も参照)
  • 散歩:2頭同時に歩ける組み合わせなら時間を節約できますが、AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)の記事で紹介されているように、飼い主の体力や犬のペースによっては、1頭ずつ散歩するほうがよい場合もあります
  • トイレの片付け、掃除、洗濯:失敗の原因を犬ごとに把握する手間も加わる
  • ブラッシング、歯みがき、爪切りなどのお手入れ
  • 通院の付き添い:2頭同時に連れて行く、または日をずらす
  • 1頭ずつの時間:遊ぶ、トレーニング、スキンシップ。先住犬の気持ちを安定させるためにも欠かせません

2頭目を迎えると、「2頭が一緒に遊んで手がかからなくなる」とは限りません。逆に、仲が深まるまでの間は、飼い主の見守りの時間が一時的に増えることがよくあります。

現代ビジネスの記事では、獣医師の片川優子氏が、安易な飼育は動物のためにも飼い主のためにもならないとして、継続してケアできるかを慎重に考えるよう勧めています。

🏠 もしものときの備えと、暮らしの条件

  • 入院・手術:1頭が入院すると、もう1頭の世話や、通院の送り迎えが重なります。
  • 災害・避難:オールアバウトでは、災害時に全頭の安全に責任を持てるか、避難の方法をあらかじめ考えるよう述べています。同行避難や避難所での過ごし方については、犬のための防災対策が参考になります。
  • 住まい:賃貸住宅は、飼える頭数や大きさが決まっていることがあります。契約や管理規約を確認しておきます。
  • 家族の理解:世話の分担や費用について、家族で話し合っておきます。
  • 飼い主自身の病気・転勤など:自分に何かあったときに、頭数ぶんのお世話を頼める人がいるか。

費用の備え方には、貯蓄、ペット保険、その両方などさまざまな方法があり、どれが合うかは家庭によって違います。保険に入る場合は、補償の範囲、自己負担の割合、年齢による保険料の変化、更新の条件などを、複数の商品で見比べてから決めるとよいでしょう。

✅ 迎える前にできる「試算」のステップ

  1. 今の1頭の年間費用を書き出す:フード、医療、シーツ、トリミング、保険料など。レシートや明細を1年分見返すと現実がつかめます。
  2. 2頭目の初期費用を足す:迎える費用、ワクチン、健康診断、避妊去勢手術(行う場合)、ゲートやクレートなどの用品。
  3. 医療費の「山」を見込む:予備費をどれだけ確保できるか、保険で備えるのか、貯蓄で備えるのかを考えます。
  4. 1日のスケジュールを書き出す:朝と夜の世話、散歩、通勤、留守番の時間を、2頭ぶんで当てはめてみます。
  5. 無理が出そうなところを確認:留守番が長い、体力に不安がある、など。そこを補う手段(家族、シッターなど)があるか考えます。

多頭飼いのメリット・デメリットと心構えは犬の多頭飼いを考えていますか?に、組み合わせの考え方は2頭目の犬を迎える前に考えることにまとめています。

よくある質問

考えるルーク隊長のイラスト
2頭目のほうが、費用は安くなりますか?

消耗品のまとめ買いや、用品の共有で一部は節約できても、フード代と医療費は頭数に比例して増えると考えておくのが安全です。「1頭目の経験があるから大丈夫」と思わず、年齢と体格が違う場合は、犬ごとに費用が違うことも想定しましょう。

お金が足りないとき、頭数を減らすしかないのでしょうか?

迎える前の段階であれば、時期を見送る、年齢差のある組み合わせにする、予備費の目標を決めてから迎える、といった選択肢があります。すでに一緒に暮らしている場合は、かかりつけの動物病院や自治体の相談窓口などに早めに相談してください。

時間が取れるか不安です。何から見直せばいいですか?

まず、今の1頭にかけている時間を書き出し、2頭目で増える部分(見守り、トイレのしつけ、1頭ずつの時間)を足してみましょう。散歩を1回は1頭ずつにするなど、優先順位を決めておくと、無理が出にくくなります。

まとめ

チェックリストの横に座るルーク隊長のイラスト
この記事のポイント
  • アニコム損保の調査では、犬1頭の年間支出は413,416円(2025年)。2頭なら単純に倍近くを見込んでおく
  • フードや医療費は頭数に比例して増え、共有できる部分は限られる
  • 医療費は年齢で増える。2頭のシニア期が重なる時期の負担も考えておく
  • 時間は、食事・散歩・掃除・お手入れ・通院・1頭ずつの時間が増える
  • 入院、災害、住まいのルールなど「もしも」の備えも、迎える前に確認する
  • 書き出して試算し、無理が出そうなら見送ることも立派な選択

この記事は、公表されている調査や専門家の解説をもとにした一般的な情報です。特定の保険や金融商品をおすすめするものではなく、個々の家計に合わせた判断は、ご家庭の状況に応じて行ってください。

この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。

うれしそうなルーク隊長

🐾 愛犬との毎日が、もっとうれしくなりますように!

読んでくれて、ありがとう。次の記事もぜひ見てね。

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