オーストラリアンケルピーは、その独特な特徴と優れた能力で知られる中型犬です。原産国はオーストラリアで、英語表記は”Australian Chelpy”です。
・オーストラリアンケルピーの特徴と性格
・オーストラリアンケルピーの歴史と買い方
・オーストラリアンケルピーの買い方と価格
オーストラリアンケルピーの特徴
オーストラリアンケルピーの大きさ
オーストラリアンケルピーは中型の犬種で、体高は46cm~51cm、体重は11kg~21kgとなります。
特徴
ワーキングタイプとショータイプのケルピーは、いくつかの共通点を持っています。立ち耳で頭部には明確なストップがあり、体は引き締まっています。毛質や毛色、体のサイズには違いがあります。オーストラリアンケルピーは実働するワーキングドッグとして「仕事中毒」と言われるほど活発です。
被毛と毛色
オーストラリアンケルピーの被毛には、「スムース」「ショート」「ラフ」の3つの種類があり、ショーケルピーは短いダブルコートを持っています。毛色には多様なバリエーションがあり、ブラック、ブラック&タン、レッド、レッド&タン、フォーン、チョコレート、スモークブルーなどが挙げられます。
寿命
オーストラリアンケルピーの平均寿命は12年前後で、中型犬としては平均的です。
病気
進行性網膜萎縮
親からの遺伝性疾患である進行性網膜萎縮は、暗い環境での視力低下から始まり、最終的に失明に至ります。初期症状に注意し、早めの診断が重要です。
股関節形成不全
股関節の骨の形が変形する病気で、変形した箇所が炎症を起こし、痛みを引き起こします。運動と食事管理が予防につながります。
拡張型心筋症
失神を引き起こす可能性がある拡張型心筋症は、時折致命的な病気です。失神を経験した場合は迅速な医療対応が必要です。
小脳変性症
小脳が正常に機能しなくなる先天性の疾患で、バランスの悪化や歩行の不安定などが見られます。遺伝子検査を検討し、早期発見が肝要です。
オーストラリアンケルピーの性格
性格
オーストラリアンケルピーは非常に賢く、エネルギッシュな犬種です。牧羊犬としての能力を持ち、活発で敏感、服従心があり、仕事を喜んでこなします。見た目はたくましいですが、他の犬と協調し、争いを好まない性格が特徴です。しかし、家族や仲間と認めた相手以外には距離を置くことがあります。ショータイプはワーキングタイプに比べて穏やかで、行動も落ち着いています。
オーストラリアンケルピーの歴史
起源
オーストラリアンケルピーは19世紀に誕生しました。イギリス・スコットランドからオーストラリアに移住した人々が連れてきたコリー犬と、現地の野生動物ディンゴとの交配によって生まれたと言われています。その特異な能力と姿勢から、1872年にはオーストラリアの牧羊犬競技会で優勝し、人気を博しました。現在もワーキングタイプとショータイプで管理が行われており、独自の歴史を持っています。
血統の管理
オーストラリアンケルピーは、ワーキングドッグとショードッグの血統が明確に区別されています。これは、外見や性質を求めて繁殖されたショードッグが、作業能力を維持するためにワーキングドッグの血統に入ることで、そのバランスを保つための試みです。1955年から始まり、現在も50年以上続いています。
国際的な評価
オーストラリアンケルピーはオーストラリア国内で10万頭以上が登録され、牧羊犬としてだけでなく、ショードッグや家庭犬としても飼育されています。国外でもイギリスやカナダ、日本では犬種として認定されていますが、アメリカンケネルクラブでは認められていません。これは、ワーキングドッグとショードッグのタイプが異なるため、同じ犬種として認識することが難しいとされています。
オーストラリアンケルピーの飼い方
しつけ
オーストラリアンケルピーは非常に賢く、物覚えが良いため、しつけは難しくありません。家族に対する仲間意識が強く、リーダーと認めた相手の指示を真剣に受け入れます。子どもとも上手に接し、家族と認めれば、いたずらをしても構わずに接することができます。
毎日の散歩が大切!
十分な運動が必要で、毎日の散歩やドッグランでの運動が欠かせません。
シャンプー
定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。
ブラッシング
短毛で手入れは比較的簡単で、換毛期には定期的なブラッシングが必要です。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
適切なフードを選んで与えよう
犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。
オーストラリアンケルピーの買い方と価格
オーストラリアンケルピーの子犬は、一般的に20万円前後で販売されています。ブリーダーの数が少なく、ペットショップでの取り扱いもまれなため、確実に手に入れるためには早めにブリーダーと連絡を取り、予約しておくことがおすすめです。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。オーストラリアンケルピーの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
オーストラリアンケルピーの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
オーストラリアンケルピーの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。
まとめ
オーストラリアンケルピーはその優れた能力と魅力的な性格から、多くの人に愛されている犬種です。牧羊犬としての働きぶりや家族への愛情、知的な賢さは、飼い主にとって理想的なパートナーとなるでしょう。しかし、その活発な性格や運動量の必要性を理解し、十分なケアを提供することが重要です。オーストラリアンケルピーとの生活を楽しむためには、飼い主との信頼関係を築きながら、適切なトレーニングや愛情を注いであげましょう
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