「うちの子、最近しっぽをよく噛んでる…」
愛犬のそんな姿、見かけたら要注意!
しっぽを追いかける姿は、一見可愛らしい行動に思えますが、
実は深刻な病気のサインかもしれません。
この記事では、10年以上愛犬と暮らす私が、
愛犬の「尻尾噛み」で経験した壮絶な実体験をもとに、
その原因と対策を徹底解説します!
獣医師の監修のもと、
具体的な事例や予防法、おすすめの治療法までご紹介しますので、
最後まで読んで、愛犬のしっぽを守ってあげてくださいね。
愛犬の「尻尾噛み」、実は危険信号!?
「うちの子、よくしっぽを追いかけてるけど、
元気そうだし、大丈夫でしょ?」
そう思っていませんか?
確かに、子犬や若犬によく見られる「尻尾追いかけっこ」。
その多くは、成長と共に自然と見られなくなります。
しかし、中には深刻な病気やストレスが隠れていることも!
放置するとどうなる?
- 傷口から細菌感染
- しっぽを噛むことで傷ができ、そこから細菌感染を起こすことも。
- 皮膚炎の悪化
- 痒みや痛みで、さらにしっぽを噛んでしまい、悪循環に。
- 精神的な問題に発展
- ストレスから強迫性障害を引き起こし、
しっぽを噛む行動がエスカレートすることも。
- ストレスから強迫性障害を引き起こし、
犬が尻尾を噛む9つの原因
犬が尻尾を噛むのには、様々な原因が考えられます。
愛犬の行動をよく観察し、
何が原因となっているのかを見極めることが大切です。
1. ただの遊び
特に子犬や若い犬に多く見られる行動です。
動くしっぽに興味を持ち、遊びの一環として追いかけたり、噛んだりします。
この場合は、成長と共に落ち着くことが多いので、
過度に心配する必要はありません。
2. 飼い主の気を引きたい
「構ってほしい」「遊んでほしい」という気持ちから、
飼い主の気を引くために尻尾を噛むことがあります。
この場合、飼い主が反応すると、
「尻尾を噛むと構ってもらえる」と学習し、
行動がエスカレートする可能性があるので注意が必要です。
3. ノミ・ダニによる痒み
ノミやダニなどの寄生虫が寄生することで、
激しい痒みや不快感を感じ、
しっぽを噛んでしまうことがあります。
4. 怪我の痛み
しっぽをぶつけたり、挟んだりして怪我をしている場合、
その痛みを和らげようと、
患部を舐めたり、噛んだりすることがあります。
5. アレルギーなどによる皮膚炎
食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患によって、
しっぽやその周辺に痒みや炎症が起こり、
噛む行動に繋がる場合があります。
6. てんかん発作
てんかん発作の一種として、
意識が朦朧とした状態で、
しっぽを追いかけたり、噛んだりすることがあります。
7. ストレス
環境の変化や運動不足、飼い主とのコミュニケーション不足など、
様々な要因でストレスを感じ、
その行動として尻尾を噛むことがあります。
8. 強迫性障害(常同障害)
特定の行動を繰り返してしまう精神疾患です。
長期間にわたるストレスや遺伝などが原因で起こると考えられています。
9. 前庭障害
耳の奥にある平衡感覚を司る器官(前庭)に異常が起こる病気です。
めまいが起こり、平衡感覚が失われるため、
ふらふらと歩き回ったり、
頭を傾けたり、
しっぽを追いかけるような行動が見られることがあります。
「尻尾噛み」をやめさせるための対策7選
愛犬の尻尾噛みを改善するために、
獣医師が推奨する効果的な対策を7つご紹介します。
1. エリザベスカラーで物理的にブロック
しっぽを噛んで傷つけてしまう場合は、
エリザベスカラーを装着して、
物理的に噛むことを防ぎましょう。
最近は、従来のプラスチック製だけでなく、
柔らかく軽い素材のものや、
可愛いデザインのものも販売されているので、
愛犬に合ったものを選んであげてください。
2. ノミ・ダニ予防を徹底
ノミ・ダニによる痒みは、
尻尾噛みの大きな原因の一つです。
定期的なノミ・ダニ予防薬の投与や、
室内環境の清潔を保つことで、
寄生虫の予防を徹底しましょう。
3. 怪我はすぐに病院へ!
しっぽに怪我をしている場合は、
放置せずに、すぐに動物病院を受診しましょう。
4. 傷口を保護する
傷口を舐めたり、噛んだりするのを防ぐため、
包帯やガーゼなどで保護しましょう。
獣医師の指示に従い、
適切な処置を行ってください。
5. ベビーパウダーで清潔を保つ
オムツによる蒸れやかぶれが原因で、
しっぽを噛んでいる場合は、
ベビーパウダーを使って、
清潔を保つようにしましょう。
6. ストレスの原因を特定し、解消する
ストレスが原因で尻尾を噛んでいる場合は、
その原因を取り除くことが大切です。
- 十分な運動
- 毎日、散歩や遊びの時間を作ってあげましょう。
- 充実した環境
- 知育トイを与えたり、
一緒にトレーニングをしたりするなど、
愛犬が mental にも満たされるような時間を作りましょう。
- 知育トイを与えたり、
- コミュニケーション
- 毎日、スキンシップをとり、
愛犬とコミュニケーションをとる時間を大切にしましょう。
- 毎日、スキンシップをとり、
7. 愛犬の行動を記録する
「いつ」「どんな時に」「どのくらいの時間」
尻尾を噛んでいるのかを記録しておきましょう。
動物病院を受診する際に、
獣医師に伝えることで、
原因究明の助けになります。
専門家による治療が必要なケース
場合によっては、
専門家による治療が必要となるケースがあります。
行動療法と薬物療法
強迫性障害(常同障害)と診断された場合は、
行動療法と薬物療法を組み合わせた治療が行われます。
てんかんの治療
てんかんと診断された場合は、
抗てんかん薬による治療が行われます。
皮膚炎の治療
皮膚炎が原因で尻尾を噛んでいる場合は、
原因となる疾患の治療が必要です。
愛犬の尻尾を守るための予防策
愛犬の尻尾噛みを予防するためには、
日頃から以下の3点を心がけましょう。
定期的な健康チェック
定期的な健康チェックは、
病気の早期発見・治療に繋がります。
- 食欲、排泄、運動量などに変化がないか
- しっぽやその周辺に異常がないか
- その他、気になる症状がないか
日頃から愛犬の様子をよく観察し、
異変を感じたら、
早めに動物病院を受診しましょう。
ストレスフリーな環境づくり
愛犬が安心して過ごせるよう、
ストレスフリーな環境づくりを心がけましょう。
- 十分な運動と休息
- 愛犬が安心して過ごせるスペースの確保
- 適切なしつけ
- 飼い主とのコミュニケーション
適切なしつけ
甘噛みや要求吠えなどの問題行動は、
適切なしつけによって改善することができます。
子犬の頃から、
「してはいけないこと」を教え、
「良い行動」を褒めて伸ばしてあげることで、
問題行動の予防に繋がります。
まとめ|愛犬のしっぽは、飼い主が守る!
愛犬の尻尾噛みは、
放置すると深刻な事態に発展する可能性もあります。
この記事を参考に、
愛犬の行動をよく観察し、
原因に合わせた適切な対策を心がけましょう。
そして、愛犬と末永く、
幸せな時間を過ごしてくださいね。
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