安くて使いやすく、炒め物にも味噌汁にもなるもやし。ダイエット中の愛犬のかさ増しに使えないかと考える方もいるかもしれません。結論は、もやしは犬に食べさせて大丈夫です。ただし生のままではなく、さっと加熱して細かく切り、新鮮なものを少量のトッピングとしてが基本です。もやしは水分が多く栄養の濃い食べ物ではないので、「たくさん食べさせて得をする」食材ではありません。



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この記事は、獣医師(丸田香緒里さん)が監修したワンクォール(カインズ)の記事と、獣医師が確認した海外のHepperの記事を読み比べて、犬好きの運営者がまとめたものです。運営者は獣医師ではありません。
持病のある犬や、食事制限のある犬は、与える前に動物病院へ相談してください。
🍖 もやしは犬に食べさせていい?結論早見
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 可否 | ◯(加熱して少量なら) |
| 生 | 消化しにくく、衛生面も気になるため基本は避ける(出典で扱いに差あり) |
| 加熱 | さっと湯がく・蒸すなど。塩・油・調味料は使わない |
| 切り方 | 喉に詰まらないよう細かく切る |
| 鮮度 | 傷みやすいので新鮮なものを。ぬめり・変色・におい・灰色になったものは使わない |
| 避けるもの | ナムル、炒め物、ラーメンの具、もやし炒めなど味付け済みのもの |
もやしは「必須の食べ物」ではありません。主食の総合栄養食を基本に、食感や変化をつけたいときの少量のトッピングとして考えてください。
🐾 もやしの特徴|95%が水分で、栄養は多くない


ワンクォールの記事によると、もやしの約95%は水分で、その他の栄養素は多くありません。
食物繊維、カリウム、アミノ酸(アスパラギン酸など)、ビタミンC、葉酸、リンなどを含むものの、「もやしだけで1日に必要な栄養をまかなえるわけではなく、あくまで補助」と説明されています。
緑豆もやしは100gあたり約14kcalと、低カロリーです。
この低カロリーさから、肥満気味の犬のダイエット食材として、フードのかさ増しに使えるとも紹介されています。ただし、満腹になってドッグフードを食べなくなると、栄養が偏ってしまいます。
Hepperの記事も、もやしは適量なら良い追加になるが、普段の食事の代わりにはならないと書いています。「カロリーが低いから多めに」ではなく、「少量をトッピングで」と考えてください。
不溶性の食物繊維が便のかさを増やし、腸の動きを助けて便通の改善に役立つ可能性がある、とも書かれていますが、これも期待できる範囲の話です。便の状態が続けて悪いときは、もやしで調整しようとせず、動物病院に相談しましょう。
生はだめ? 加熱・鮮度・種類と量の考え方
生か加熱か
ここは出典で少し違いがあります。ワンクォールの記事は、生のもやしは消化しづらく、胃腸に負担をかけるおそれがあるとし、日本で売られているもやしは加熱調理用が一般的なので、火を通してから与えるほうが安心としています。
一方、海外のHepperの記事は、生でも加熱でも与えられるとし、フードに混ぜて与えるのがよいとしています。
犬は食物繊維の消化が得意ではないこと、もやしは傷みやすく衛生面の心配があることを考えると、基本は「さっと火を通す」のが安心です。湯がく、蒸す、電子レンジにかける、などで十分です。長く煮すぎると水分が抜けて食感も悪くなります。
衛生面と鮮度
Hepperの記事は、もやしは湿った環境で育つため、カビや、サルモネラ、大腸菌、ブドウ球菌、リステリアなどの細菌が増えやすいと注意しています。
選ぶときは新鮮なもの(折ると、パキッと音がするもの)を選び、ぬめりのあるものや灰色になったものは捨て、冷蔵庫で保存するよう案内しています。
ワンクォールの記事も、傷みやすいので新鮮なものを用意し、においや色が変わっていたら与えないよう書いています。賞味期限ぎりぎりの安売りのもやしを、犬用に使うのはやめておきましょう。
切り方
長いまま与えると、丸飲みして喉に詰まる原因になります。ワンクォールの記事でも、喉に詰まらないよう細かく切って与えること、ドッグフードに混ぜて栄養の偏りを防ぐことが勧められています。
ひげ根や豆の部分の扱いは、今回の出典に記述がありませんでしたが、気になる場合は取り除いても構いません。
緑豆もやし・大豆もやし・その他のスプラウトの違い
- 緑豆もやし:スーパーで最も手に入りやすい一般的なもやしです。Hepperの記事でも、通常の選択肢とされています。
- 大豆もやし:ワンクォールの記事では、必須アミノ酸をすべて含み、栄養価が高いとされています。ただし大豆アレルギーの犬は注意が必要です。
- アルファルファ(スプラウト):Hepperの記事では、ホルモンバランスや内分泌系に問題がある犬には避けるよう注意されています。サポニンや植物性エストロゲンを含むためです。もやしとは別の食品として、与えないほうが無難です。
- ブロッコリースプラウト、かいわれ大根など:もやしとは別の野菜で、辛みや苦みの強いものもあります。今回確認した出典に直接の記述がないため、与える場合は少量から様子を見てください。
量の考え方
グラム数は、この記事では断定しません。体格と食事内容で変わるためです。Hepperの記事は、もやしのような追加の食べ物は食事の10%未満にとどめるよう書き、食べすぎるとガスや嘔吐、下痢の原因になるとしています。
ワンクォールの記事も、数字は示さず、ドッグフードへのトッピング程度に考え、食べすぎは下痢や嘔吐の原因になると書いています。
フード自体の量の見方は犬のフードの量はどれくらい?パッケージ表示の見方と調整のコツで整理しています。初めて与えるときは、ひとつまみ程度から数日様子を見てください。
⚠️ 注意が必要な犬・ケース


- 大豆アレルギーの犬:ワンクォールの記事では、緑豆も大豆の仲間なので、大豆アレルギーのある犬は反応する可能性があると書かれています。心配なときは少量から始め、皮膚の赤みやかゆみ、下痢、嘔吐が出たら中止します。アレルギーが疑われるときの考え方は犬の食物アレルギー検査方法の記事も参考にしてください。
- 子犬・シニア犬:食べすぎでお腹をこわしやすいため、加熱して細かく切り、ごく少量から。
- 体重を増やしたい犬・食が細い犬:もやしは満腹になりやすいので、フードを食べなくなる心配があります。
- 腎臓の病気のある犬:もやしにもカリウムが含まれます。今回の出典に腎臓への注意の記述はありませんでしたが、食事制限のある犬は、自己判断で足さず主治医に確認してください。
- ホルモンの病気がある犬:特にアルファルファスプラウトは避けてください(Hepper)。
🍖 食べすぎたとき・様子がおかしいとき


ワンクォールの記事では、アレルギー症状(皮膚のかゆみや赤み、下痢や嘔吐)は、1回の嘔吐や下痢で、症状が続かなければ様子を見てもよいが、続く場合はすぐに動物病院を受診するよう書かれています。次のような場合は、動物病院に連絡しましょう。
- 嘔吐や下痢が何度も続く、血が混じる
- ぐったりして元気や食欲がない、お腹が張って苦しそう
- 傷んだもやし(ぬめり、変色、異臭)を食べた
- 皮膚のかゆみ、顔の腫れ、目の充血など、アレルギーが疑われる様子がある
- 味付けされたもやし料理(ナムル、ラーメン、炒め物など)を多く食べた
ほかの食べ物の可否は犬が食べていいもの・ダメなもの早見表で確認できます。
よくある質問
- ダイエット中の犬に、もやしでかさ増ししてもいい?
-
ワンクォールの記事は、低カロリーなので肥満気味の犬のフードのかさ増しに使えるとしていますが、もやしだけでは必要な栄養は足りないとも書いています。置き換える量は、獣医師と相談しながら決めてください。
- もやしの茹で汁は与えていい?
-
今回の出典に記述がありませんでした。茹で汁は味付けがなくても、水分や成分が溶け出しているため、無理に与える必要はありません。
- 生のもやしを少し食べてしまった
-
新鮮なものを少し食べた程度なら、様子を見て問題ないことが多いです。ただし傷んだものや大量に食べた場合は、嘔吐や下痢が出ることがあります。症状が続くときは、動物病院に連絡してください。
まとめ
- もやしは、さっと加熱して細かく切れば、少量は与えてよい(◯)
- 95%が水分で栄養は多くない。フードの代わりにしない
- 傷みやすいので、新鮮なものを。ぬめり・変色・においがあれば使わない
- 大豆アレルギーの犬は注意。アルファルファスプラウトは避ける
- ナムルや炒め物などの味付け済みのもやし料理は与えない
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。



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