犬用サプリを探していると、「国産」「日本製」と大きく書かれた製品がたくさん見つかります。一方で、海外のメーカーの製品も人気があり、「海外製は不安」「国産のほうが安心なのでは」と迷う方も多いようです。



まずは結論から!くわしい理由は、このあと順番に説明するよ。


この記事では、国産と海外製のどちらが良い・悪いと決めつけるのではなく、表示の何を見れば、安心材料を自分で確認できるのかを整理します。環境省や農林水産省が所管するペットフード安全法の仕組みも、あわせて紹介します。
サプリメントは薬ではなく、病気の治療の代わりにもなりません。特定の商品のおすすめもしていません。
💡 「国産なら安心」と感じるのはなぜ?
国産という言葉には、「日本の基準で作られている」「品質管理がしっかりしていそう」「何かあったときに連絡しやすそう」といったイメージがあります。こうしたイメージ自体は自然なものですが、イメージだけで、品質や安全性が決まるわけではありません。
国産でも、表示が少なかったり、成分量が分からなかったりする製品はありますし、海外製でも、成分や連絡先が明確で、日本語の表示がきちんとしている製品もあります。大切なのは、国名よりも、表示の中身と、製品を出している事業者の透明性です。
原産国名が示すのは「最終加工をした国」
環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」の表示の見方では、「原産国名」は、フードの最終加工が行われた国名を表示するものと説明されています。
つまり、「日本」と書かれていても、使われている原材料がすべて日本産だとは限りません。逆に、「海外」と書かれていても、その国の品質が劣っているという意味にはなりません。
同じように、「国産原料使用」「国内製造」「日本製」といった言葉は、どこまでの範囲を指しているのかが製品によって違います。販売ページの表現が何を意味しているのか、パッケージの表示(原産国名、原材料名、製造者の名称・住所)と照らして確認しましょう。
🔧 国産・海外製に関わらず確認したいポイント


環境省によると、ペットフード安全法では、犬・猫用のペットフードに、次の5項目を表示することが義務づけられています(2010年12月以降に製造・輸入されるものが対象)。
- 名称
- 原材料名
- 賞味期限
- 製造業者等の名称および住所
- 原産国名
サプリメントがこの法律の対象かどうかは、製品の位置づけによって扱いが異なる場合があるため、一律には言えません。ただし、「連絡先が分かるか」「原材料が具体的に書かれているか」は、サプリを選ぶうえでも、国産・海外製を問わず役立つ確認ポイントです。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 日本語の表示 | 成分、与え方、注意書きが日本語で読めるか |
| 事業者名・住所・問い合わせ先 | 日本国内の窓口があり、連絡が取れるか |
| 原材料・成分量 | 具体的に書かれているか。量の記載があるか |
| 賞味期限・保存方法 | 読み取れるか。開封後の扱いも分かるか |
| 対象 | 犬用と明記されているか |
| 品質管理の情報 | 製造や検査の取り組みが説明されているか(意味は自分で調べて確認する) |
詳しい読み方は犬のサプリの選び方|成分・原材料表示の見方にまとめています。フードの原材料表示については、ドッグフードの原材料表示の読み方も参考になります。
表示だけで分からないときは、問い合わせてみる
パッケージや商品ページを読んでも分からない点があるときは、販売元に問い合わせるのも一つの方法です。たとえば、次のような質問が考えられます。
- 主な原材料はどこの国のものか(分かる範囲で)
- 成分量は、1日の目安量あたりでどれくらいか
- 品質の確認や検査について、どのような取り組みをしているか
- 開封後の保存方法と、使い切る目安はどれくらいか
回答の早さや、説明の丁寧さも、製品を選ぶうえでの判断材料になります。答えにくい質問をはぐらかされる場合は、慎重に検討したいところです。
海外製・輸入品で気をつけたいこと
国内の窓口があるか
ペットフード安全法では、輸入業者や製造業者に届出が義務づけられています(環境省の解説より)。この法律が生まれたきっかけは、2007年に米国で有害物質のメラミンが混入したペットフードで、多くの犬猫が死亡した事故でした。
何か問題が起きたときに、国内で連絡がつき、原因を調べられる体制があるかどうかは、安心につながります。
個人で海外から取り寄せる場合
個人で海外から直接取り寄せる製品は、日本語の表示や、国内の問い合わせ体制が整っていない場合があります。購入前に、表示の言語、成分、販売元の連絡先が確認できるかをチェックしましょう。
海外の認証マークの意味
海外の製品には、団体の認証マークが付いていることがあります。ただし、そのマークが何を確認するものなのかは、販売元の説明だけでなく、自分でも調べるのが理想です。マークがあることと、愛犬に合うことは別の話です。
海外でも日本でも、品質上のトラブルは起こりうる
2023年には、米国で犬猫用のオメガ3系サプリが、ビタミンAの含有量が高い可能性があるとして自主回収されました。こうした事例は、国を問わず起こりえるものであり、「どの国の製品か」よりも、「表示を確認し、複数のサプリを重ねすぎない」といった基本的な使い方のほうが大切だといえます(犬のサプリは複数併用していい?)。
「国産」「無添加」に頼りすぎないために
国産・無添加といった言葉は、購入の決め手になりやすい反面、その言葉が何を保証しているのかは、製品ごとに確認する必要があります。
「無添加」は、特定の添加物を使っていないという意味で、安全性や品質を保証する言葉ではありません。国産無添加フードの信頼性の見方は、国産無添加ドッグフードの信頼性の記事でも触れています。
最終的には、愛犬の健康状態や食事内容に合うかどうかを、獣医師と相談して決めるのが確実です。パッケージや商品ページを持参して、「この製品を検討しているのですが」と見てもらいましょう。
よくある質問


- 国産のほうが、品質が高い?
-
一概にはいえません。国産・海外製に関わらず、表示が明確か、事業者に連絡が取れるか、愛犬の食事や体質に合っているかを確認することが大切です。
- 「日本製」と書かれていれば、原料も日本産?
-
原産国名は、最終加工をした国を示すものです。原料の産地とは別の話になるため、「原料の産地」について書かれているかを、表示や販売元の説明で確認してください。
- 海外製のサプリを使っていますが、やめたほうがいい?
-
海外製だから、という理由だけでやめる必要はありません。表示が読めるか、国内の問い合わせ先があるか、現在の食事や他のサプリと成分が重なっていないかを確認し、心配なら獣医師に相談してください。
まとめ


- 国産か海外製かだけで、品質や安全性は決まらない
- 原産国名は「最終加工をした国」。原料の産地とは別の情報
- 名称、原材料名、賞味期限、製造者の名称・住所、原産国名が読み取れるかを確認する
- 日本語の表示や国内の問い合わせ窓口があるかも、安心材料になる
- 「国産」「無添加」などの言葉は、保証ではなく説明として読む
- サプリは薬ではなく、治療の代わりにならない。始める前に獣医師へ相談を
この記事は、環境省などの公的な情報をもとに、犬好きの運営者がまとめた一般的な内容です。愛犬に合う製品の判断は、かかりつけの獣医師に相談してください。
この記事の執筆者
ルーク隊長(犬のまとめ 運営者)
子どもの頃から20年以上、犬との暮らしを続けている犬好き。身内にペットトリマー・ドッグトレーナーがおり、日常的に多くの犬と接する環境にある。



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