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英語表記 Yorkshire Terrier
サイズ 小型犬
グループ 3G(テリア)
原産国 イギリス
体高 15~18cm
体重 3.2kgまで
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ヨーキーは愛玩犬の代表格で、美しい被毛と宝石のように輝く黒い丸い瞳が特徴です。世界的に人気の高い小型犬で、被毛にリボンなどのヘアアクセサリーをつけて散歩する飼い主も多く、そのような楽しみ方ができるのも人気の理由の一つです。非常にコンパクトな犬種ですが、直立した際の姿勢は長い被毛と相まって堂々とした雰囲気を醸し出します。
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子犬の頃はブラック&タンの毛色ですが、成長するにつれて変化し、1歳頃までに本来のダーク・スチール・ブルー(青みがかった灰色)になります。毛質は細くストレートで、ボリューム感はあまり感じられません。
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ヨークシャー・テリアは平均寿命が14〜16歳前後とされ、比較的長生きな部類に入ります。
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膝蓋骨脱臼
ひざの皿の骨が正常な位置から外れてしまう状態
拡張型心筋症
心臓の筋肉が弱くなり、心機能が低下することで全身に血液を送り出せなくなる状態
心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症)
心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁がしっかりと閉じなくなる状態
気管虚脱
肺への空気の出し入れを行う気管が途中でつぶれてしまい、呼吸ができなくなる状態
尿石症
尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこかに結石ができ、炎症を起こしたり排尿が困難になったりする状態
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ヨークシャーテリアは、勇敢な「テリア気質」を持ちつつも、飼い主に絶大な信頼を寄せ、甘えん坊な一面も見せます。警戒心が強いため吠えることもありますが、明るく好奇心旺盛な性格がヨークシャーテリアの大きな魅力です。
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作出と正式名称
「ヨーキー」として親しまれているヨークシャーテリアは、19世紀にイギリスで作出されました。正式名称は「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャーテリア」で、イギリスのヨークシャー州とスコットランド州のワイヤーヘアーのテリアを意味します。現在のヨーキーは絹のような滑らかな直毛ですが、作出当初はさまざまな犬種を交配していたため、毛質やサイズも異なり、5kg以上の個体も多かったそうです。
交配犬種と小型化
交配にはスカイテリア、マンチェスターテリア、ウォーターサイドテリア、マルチーズなど、さらに数種類が使われていたとされています。繁殖を進めて犬種として安定化する過程で、ヨーキーは小型化され、滑らかな直毛の毛質になりました。
当初の用途と人気の変遷
当初、ヨーキーは愛玩犬ではなく、ネズミ捕り用の犬として作出されました。倉庫や工場などでネズミを追うために労働者階級に飼われていましたが、その小さなサイズ、美しい被毛、活発で明るい性格が評判となり、次第に上流階級でも飼われるようになりました。
ドッグショーと国際的な広がり
1861年にイギリスのドッグショーに初めて出展され、1870年には「ヨークシャーテリア」という名称が広まりました。1872年にはアメリカに渡り、1882年にイギリスのケネルクラブで公認の犬種となりました。ヨーキーはその魅力から欧米の繁殖家たちによってさらに小型化され、美しい被毛が強調されました。
日本での歴史
日本に入ってきたのは戦前とされますが、詳細は不明です。戦後の高度成長期には、マルチーズとともに「お座敷犬」として人気を博し、長年登録数ランキングのトップ10に入り続けています。日本では第3グループのテリアとして分類されていますが、海外では愛玩犬として分類されている国もあります。
シルキーテリアとの関係
ヨーキーと外見が似ているシルキーテリアは、オーストラリアンテリアとヨーキーの交配によって作出されましたが、現在は別の犬種として扱われています。
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しつけ
ヨークシャーテリアは甘えん坊でありながら負けん気の強いテリア気質を持っています。そのため、子犬の頃から周囲の環境に慣れさせ、しっかりとルールを覚えさせることが重要です。
毎日の散歩が大切!
ヨークシャーテリアは活発で好奇心旺盛ですが、サイズが非常に小さいため、多くの運動量を必要としません。1日2回、各20分ほどの散歩が適切です。また、賢く知的な活動が好きなので、室内での遊びも取り入れてあげましょう。
シャンプー
定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。
ブラッシング
ヨークシャーテリアは比較的抜け毛が少ないシングルコートの持ち主ですが、毛が細く絡まりやすいため、毎日のブラッシングが必要です。美しいシルキーコートは長く伸びるので、トリミングでさまざまなカットを楽しむことができ、その被毛の美しさから「動く宝石」とも呼ばれます。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
適切なフードを選んで与えよう
犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。
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ペットショップで購入する場合だと、平均25万円〜が相場になります。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ヨークシャーテリアの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
ヨークシャーテリアの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
ヨークシャーテリアの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。