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ウィペット

英語表記      Whippet

サイズ       中型犬

グループ      10G(視覚ハウンド)

原産国       イギリス

体高        41cm~51cm

体重        13kg前後

体全体が美しい曲線で構成され、無駄なたるみがなく彫刻のような美しさを持つ犬種です。柔らかな表情と洗練された曲線美から、多くの絵画のモチーフにもなっています。

生まれながらのスプリンターとしての運動機能を備えた体は、同じ体重の家畜の中で最速の脚力を持ちます。一度走り出すと飛ぶように動き回りますが、基本的に性格は穏やかで、従順でしつけもしやすいためペットとしても飼いやすい犬種です。

毛質はきめ細かく短いスムースコートで、毛色はグレー、ブリンドル、ホワイトなどが主ですが、あらゆる色が許容され、色がミックスされているものもいます。

ウィペットの寿命は一般的に12~15年とされています。これは多くの犬種の中でも比較的長寿な部類に入ります。健康管理や適切な運動、栄養バランスの取れた食事、定期的な獣医チェックなどが長寿の鍵となります。

水晶体脱臼

水晶体を固定している靱帯(毛様小帯)が切れて、正常な位置からずれてしまう状態です。

停留睾丸

オスの睾丸が陰嚢に下りてこない状態です。

耳介脱毛症

耳の周辺が脱毛し、色素沈着が見られる状態です。

白内障

水晶体が白く濁って網膜に光が届かなくなり、視力が低下する状態です。

緑内障

眼圧が高くなり、視野が狭くなる状態です。

アレルギー性皮膚炎

植物やノミなどの特定物質に反応し、皮膚に炎症があらわれる状態です。

口蓋裂

上あごに穴があいた状態で、食事が困難になり、授乳時には誤嚥による呼吸器疾患のリスクもあります。

ウィペットは非常に静かで落ち着いているため、ほとんど吠えない犬として誤解されることもあります。この性格のため、アパートや静かな環境でも飼いやすい犬種です。彼らは服従心が強く、家族に対する愛情が深いので、家族と過ごす時間を大切にし、忠実な伴侶となります。

また、ウィペットは他の人や犬に対しても攻撃性がほとんどないため、非常に社交的です。公園やドッグパークなどの公共の場でも友好的で、争いを避ける傾向があります。そのため、ドッグレース以外の場面では、平和的な性格が際立ちます。ウィペットは、人懐っこく、他の犬とも良好な関係を築くことができるため、多頭飼いにも向いています。

祖先犬と起源

ウィペットは、そのスラリとした容姿が物語るように、グレーハウンドを祖先犬とするハウンドドッグです。19世紀前半までのイギリスで、畑を荒らすウサギや小動物を追うために、グレーハウンドを土台に小型の犬を交配して作られたと考えられています。

ブル・ベイティングとドッグレースの起源

この頃のイギリスでは、ブル・ベイティング(複数の犬をけしかけて牛を倒す見世物)や闘犬が流行していました。その影響を受け、囲いのあるスペースにウサギを閉じ込めて犬に追わせるゲームが始まりました。このゲームは賭博として工業地域へも広がりましたが、1835年にイギリスで動物愛護のため闘犬やブル・ベイティングが禁じられると、ウサギを仕留めるゲームの代わりに、犬同士を競争させるドッグレースに関心が移りました。

庶民の娯楽としてのドッグレース

富裕層は、飼育に費用のかかる競馬もしくは大型のグレーハウンドでの競争を楽しんでいましたが、庶民のあいだでは、ウィペットの前身になった犬たちのように、飼いやすいサイズの犬による小さなレースが娯楽としてもてはやされていました。このドッグレースの評判は外国にも伝わり、アメリカへはマサチューセッツ州の農家がドッグレースのために輸入したのが最初であったとも伝えられています。

ドッグレースの方法と改良

騎手のいない犬たちを走らせるためには、獲物のにおいがついた布を先に走らせたり、ゴール地点で振ったりします。単に早いだけでなく猟犬の性質も必要になるため、マンチェスター・テリアなどいくつかのテリアを交配に導入し、現在のウィペットにほぼ近い形になりました。

公認と普及

1891年にイギリスケンネルクラブに登録されることになりました。前足と後ろ足をそれぞれ揃えて、全身を鞭のようにしならせ、飛ぶように走る美しい姿が印象的なことから、競走馬に鞭(whip)を入れることになぞらえて、この名がついたと伝えられています。ドッグショーに出陳されるようになると、その容姿の美しさから人気となり、世界中に愛好家を持つようになりました。

しつけ

服従心が強く、優しい性格でしつけはしやすいものの、内向的な面があるため、行き過ぎたしつけでは傷ついてしまい信頼関係を築くのが難しくなります。注意が必要です。子どもに対しても優しく、辛抱強く接します。

毎日の散歩が大切!

ウィペットは走ることが大好きな犬です。散歩は毎日30分から1時間程度、できれば小走りや軽いジョギングを交えて行ってあげましょう

シャンプー

定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。

ブラッシング

ウィペットは被毛の手入れが楽ですが、寒さには極端に弱いため、気候や季節に応じた衣類を着せてあげましょう。

歯磨き

歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。

首輪と胴輪の選び

アイリッシュセッターは家族と過ごすことが好きなため、室内犬として飼うことがベストです。

適切なフードを選んで与えよう

ウィペットのような頭の小さい犬種は首輪が大変抜けやすいです。首の長さから苦しいのではないかとゆるく装着すると、怖がって後ずさりをした時などに、首輪抜けによる逃走事故が起こりかねません。足の速い犬ですので、逃げたら到底追いつきません。ウィペットやイタリアングレーハウンド向けの幅が広く柔らかい素材の首輪や、胴にしっかり巻きつくタイプの胴輪の利用を検討しましょう。

ペットショップで購入する場合だと、平均35万円〜が相場になります。

STEP
里親

里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ウィペットの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。

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ブリーダー

ウィペットの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。

STEP
ペットショップ

ウィペットの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう

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