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英語表記 Shetland Sheepdog
サイズ 小型犬
グループ 1G(牧羊犬・牧畜犬)
原産国 イギリス
体高 35cm~40cm
体重 5kg~7kg
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シェルティは、体長が体高よりやや長く、筋肉質でしなやかな体つきをしています。胸は船形で深く、鼻は長く、立ち耳で、先端が前に折れ曲がった耳が理想とされています。
一般的には小型のコリーとされていますが、ラフ・コリーとは足と胴体のバランスや首の位置などのプロポーションが異なります。また、頭蓋骨には鼻根と目の間にストップ(くぼみ)があることが標準とされていますが、ラフ・コリーには見られません。
特徴的なのは、首から胸にかけての襟巻のような豪華な飾り毛です。毛量はオスの方が豊かであることが一般的です。
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シェルティは多彩な毛色を持ち、一般的にはセーブル(茶色)、ブラック、ブルー(灰色)を基調に、白やタン(薄茶色)が組み合わされます。この組み合わせによって、さまざまなカラーパターンが生まれます。代表的なものには、セーブル&ホワイト、トライカラー(黒白とタン)、ブルーマール&タン(灰色と白とタン)、バイブラック、バイブルーがあります。なお、ブルーマールとバイブルーの個体は青い目を持つことが特徴です。
セーブルの中には、ブルーの淡色化遺伝子を持つセーブルマールと呼ばれる毛色も存在しますが、この色素を持つ犬は奇形や遺伝疾患のリスクが高いため、一般的には公認されていません。
かつて存在したとされる黒とタンだけで構成されるブラック&タンという毛色は、シェルティの品種改良が進む中で、世界中で見られなくなったとされています。
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シェルティーの平均寿命は、12~13年とされています。
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甲状腺機能低下症
シェルティは甲状腺機能低下症にかかりやすい傾向があります。この病気では、甲状腺ホルモンの分泌が低下し、代謝や体温調節、エネルギー利用などが影響を受けます。症状には体重増加、毛の薄さや抜け毛、皮膚の乾燥、活動性の低下などがあります。治療には、甲状腺ホルモンの補充療法が一般的で、終生継続する必要があります。
角膜ジストロフィー
角膜ジストロフィーは、角膜に異常が起きる疾患で、シェルティに比較的多く見られます。角膜が不透明になり、視力障害を引き起こすことがありますが、治療法は限られており、時には手術が必要となることもあります。
てんかん
てんかんは、神経系の疾患で、シェルティにとっても比較的頻繁に見られる病気です。てんかん発作は突然起こり、犬が意識を失ったり、けいれんを起こしたりすることがあります。治療には抗てんかん薬の投与が一般的で、定期的な検査や経過観察が必要とされます。
膝蓋骨脱臼
この症状は、ひざの皿の骨(膝蓋骨)が正常な位置から外れることを指します。犬種によっては遺伝的な要因が関与しており、特に小型犬に多く見られます。軽度の場合は自然に元の位置に戻ることもありますが、重度の場合は手術が必要なこともあります。
消化不良
消化器系における問題であり、主に食事の消化や栄養吸収に関連する障害を指します。これは遺伝的な要因によって引き起こされることがあります。
進行性網膜萎縮症
この症状は、網膜が徐々に機能を失い、視力が低下する遺伝性の疾患です。暗い場所での視力が特に影響を受けやすくなります。
コリーアイ
コリーアイは、先天性の眼の異常であり、網膜剥離や眼房内出血を引き起こす可能性があります。遺伝的な要因が関与することが知られています。
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シェルティは非常に賢く、知的で理解力があります。そのため、訓練やしつけが比較的容易であり、多くのシェルティは素晴らしい家庭犬となります。また、従順であり、家族との絆を大切にし、常に注意深く状況を見守ります。
一方で、その警戒心が強いため、外部からの刺激に反応しやすく、吠えることがあります。このため、しつけを適切に行い、社会化を十分に図ることが重要です。また、運動量が多いため、十分な運動と刺激を与えることも大切です。
シェルティは非常に家族思いであり、家族と一緒にいることを好みます。特に子供との相性が良く、遊び相手としても優れています。その活発さや賢さから、アジリティやフライボールなどのスポーツにも適しています。
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シェルティは、その長い名前を縮めて「シェルティ」という愛称で親しまれている犬種です。イギリス・スコットランド地方のシェットランド諸島原産の牧羊犬で、祖先犬はラフ・コリーやボーダー・コリーと同じくスピッツやスパニエルから作出された牧羊犬と考えられています。シェルティは、ボーダー・コリーと異なり、シェットランド諸島の厳しい気候に適応するように進化してきました。牧草地が狭く、土地がやせており、家畜も小型化していたため、シェルティも小型化したとされています。
シェルティは、家畜を集めて移動させるのではなく、家畜が畑に侵入しないように吠えて警戒する役割を担っていました。19世紀後半には、イギリス海軍の兵士たちによって本土に持ち帰られ、ラフ・コリーとの交配が行われました。その結果、外見はラフ・コリーに似てしまいましたが、サイズが大きくなってしまったため、ポメラニアンやキング・チャールズ・スパニエルとの交配を経てサイズを小さく戻し、美しい容姿と親しみやすい気質が高まりました。
現在のシェルティは、その優雅な外見と賢さ、そして家族への愛情深さから、世界中で人気を集めています。また、自分で判断する知性や状況への理解力が高く、服従性も高いため、アジリティやオビディエンスなどのドッグスポーツでも活躍します。牧羊犬としては使われていない現在でも、シェルティは家庭犬として多くの人々に愛されています。
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しつけ
シェットランドシープドッグは非常に賢く、しつけが必要な犬種です。賢さ故に学習も早く、従順な性格を持っていますが、しっかりとしたしつけや社会化を行わないと、独立心が強く頑固な一面を見せることもあります。特に若いうちから基本的な躾をしっかりと行い、リーダーシップを示すことが重要です。また、シェルティは警戒心が強いため、無駄吠えの対策も含めてトレーニングを行うことが望ましいでしょう。
耳掃除
汚れがない場合は基本的に必要なし。汚れがある場合は優しくふき取りましょう。
毎日の散歩が大切!
シェルティは、体力に優れている割には体が小さく、1日に1時間以上の散歩が必要です。運動不足になるとストレスがたまりやすく、無駄吠えの原因となることがあります。また、家族に対する愛情深い性格で、家族との遊びを楽しみますので、ゲームや訓練を取り入れることもおすすめです。
ブラッシング
毛質はダブルコートで、年に2回程度の換毛期以外にも抜け毛が多いです。週に1~2度のブラッシングが必要です。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
適切なフードを選んで与えよう
犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。
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ペットショップで購入する場合だと、28万円位です。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ウェルシュ・コーギー・カーディガンの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう