犬のまとめ|犬に関する疑問、不思議、心配などを楽しく学びながら一緒にいよう セントバーナード | 犬のまとめ  

セントバーナード

英語表記      Saint Bernard

  サイズ       大型犬

グループ      2G(使役犬)

原産国       スイス

体高        65~90cm

体重        54~91kg

この犬種は、最重量級に属します。大きな頭部、幅広い背中、厚い胸板、長くて大きな尾など、すべてのパーツが大きく、がっしりとした印象を与えます。顔は短めのマズルにまっすぐな鼻筋、口角まで垂れた唇、丸みを帯びた幅広の垂れ耳が特徴です。

セントバーナードは、ホワイトの地色にレッドブラウンの斑点や胴体を覆う大きな斑模様(ブランケット)があります。レッドブラウンに少しブリンドルが混じったものや、イエロー寄りのブラウンも認められます。

セント・バーナードの平均寿命は8~10歳とされています。一般的な大型犬の平均寿命が11~12歳であることを考えると、セント・バーナードの寿命は比較的短いと言えます。

拡張型心筋症

拡張型心筋症は、心臓の筋肉が弱くなり、心機能が低下して全身に血液を送り出せなくなる病気です。この状態が続くと、全身の臓器に十分な酸素や栄養が供給されなくなります。

胃捻転

胃捻転は、胃がねじれてガスや液体が溜まる状態です。この状態になると、胃の血流が遮断され、緊急の治療が必要です。

肘形成不全

肘形成不全は、上腕骨、橈骨、尺骨の3本の骨で構成される肘関節が炎症を起こす遺伝性の病気です。この病気にかかると、前足を上げて歩くようになります。

股関節形成不全

股関節形成不全は、股関節が先天的に異常な形状となる状態です。この異常は、犬の動きや歩行に支障をきたします。

白内障

白内障は、目の水晶体が白く濁り、網膜に光が届かなくなることで視力が低下する病気です。この病気が進行すると、最終的には失明に至ることもあります。

セントバーナードは大型犬で、反応がやや遅いことがおっとりとした印象をさらに強めています。基本的には穏やかで落ち着いていますが、警戒心も持ち合わせています。表情が豊かではないため、警戒しているのか威嚇しているのか、ただ注目しているのかを判断するには、体全体の様子を観察することが重要です。

セントバーナードの名前の由来

セントバーナードの名前は、イタリアとスイスの国境近くにあるアルプス山中の聖ベルナール僧院に由来します。この僧院が位置するグラン・サン・ベルナール峠は古くから重要な交通路であり、厳しい気候の中、徒歩での山越えが必要な地域でした。

祖先と改良

セントバーナードの祖先はローマ帝国が連れてきたモロシア犬とされています。これらの犬は紀元2世紀頃にこの地に入り、当初は番犬として飼われていました。17世紀に入ると、その体力や探索能力が認められ、深い雪中でもひるまず進む能力が求められるようになり、改良が進められました。

聖ベルナール僧院と救助活動

聖ベルナール僧院は遭難者の救護所としても機能しており、寄贈された犬たちが救護犬として働きました。セントバーナードはこの厳しい環境で多くの遭難者を救助し、20世紀までに2000人以上を救ったと伝えられています。

イギリスへの導入と危機

19世紀初め頃、セントバーナードはイギリスに渡りましたが、近親繁殖による遺伝性疾患で絶滅の危機に瀕していました。ニューファンドランドとの交配により存続が可能となり、画家ランドシーアによって描かれた絵で知名度が高まりました。

名犬バリーと現代の人気

名犬バリーは生涯に40人を救助し、その剥製はベルンの博物館に展示されています。20世紀には映画「ベートーベン」の主役犬として知られるようになり、日本のアニメにも登場しました。しかし、その大きさのため、多くの家庭で飼われるには至っていません。

しつけ

セントバーナードは穏やかな性格で、非常に賢く、しつけも容易です。物覚えが良いため、適切な環境さえ整えれば、家庭での生活にもよく適応します。

毎日の散歩が大切!

セントバーナードは大型犬のため、運動不足になるとすぐに太り、関節に負担がかかってしまいます。特に若犬の頃から1日1時間以上の散歩をしっかりと行い、強い体を作ることが重要です。

シャンプー

定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。

ブラッシング

セントバーナードには短毛と長毛の2種類があり、どちらも厚いダブルコートを持っています。被毛が湿気ないように、週に3回以上、可能であれば毎日ブラッシングを行い、空気を通してあげることが大切です。

歯磨き

歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。

健康管理

セントバーナードは寒冷地出身の犬種で、暑さに弱い特性があります。そのため、高温多湿な日本では、空調管理ができる室内での飼育が推奨されます。また、セントバーナードは非常に大きな犬ですので、飼育には広い住環境が必要です。

適切なフードを選んで与えよう

犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。

ペットショップで購入する場合だと、平均29万円〜が相場になります。

STEP
里親

里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。セントバーナードの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。

STEP
ブリーダー

セントバーナードの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。

STEP
ペットショップ

セントバーナードの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。

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