英語表記 Chin
サイズ 小型犬
グループ 9G(愛玩犬)
原産国 日本
体高 25cm前後
体重 4kg~5kg
狆はマズルが短く、独特の表情を持つ犬種です。体重は約3kg前後の小型犬で、物静かで落ち着いた性格から、家庭犬としても飼いやすいとされています。歩く様子が優雅で気品があり、その立ち振る舞いを愛するファンが世界中に多くいます。
狆は、白地に黒または赤茶色の大きな斑を持ち、顔の斑は体の斑と同じ色で、顔の中心から左右対称に配置されることが美しいとされています。また、額から顔の中心にかけて広がる幅広いブレーズが、鼻ぺちゃを際立たせるようにあることが好まれます。
狆の平均寿命は11歳から14歳と言われており、小型犬としては平均的な寿命とされています。
水頭症
脳に水がたまってしまい、ふらつきやけいれんなどの神経症状が起きる疾患です。
レッグぺルテス病
後ろ足の血管の働きに異常が起こり、足を痛がる、歩くときに足を引きずるなどの症状が現れます。
膝蓋骨脱臼
ひざの皿の骨が正常な位置から外れてしまう状態を指します。
狆は愛玩犬として歴史が長く、人のそばで生活してきたため、飼い主の様子をよく見て賢く振る舞います。神経質な個体もいますが、全体としてはおとなしく、愛嬌のある性格です。繊細な面があり、乱暴に扱われることには耐性がありませんが、攻撃的な反応をせず、子供などにしつこくされると距離を取る傾向があります。
狆の日本への伝来
狆は日本に入ってきた時期について複数の説があります。最も古い説では、500年代に仏教が伝来した際に伝わったとされています。次に古いのは、日本書紀に記録された632年頃に朝鮮から贈られたという説、そして続日本紀に記された732年と824年にも朝鮮から贈られたという説があります。一方で、戦国時代に入ってきたという説もありますが、17世紀初めにはすでにイギリスに持ち帰られた記録があることから、それ以前にも入ってきていた可能性が高いです。
日本での狆の歴史
日本に入ってからは、皇族や高級武士、資産家の商家などに大切に飼育され、贅沢な生活を送っていました。江戸時代には、徳川綱吉の頃には江戸城でも飼われていたとされ、歌舞伎や人形浄瑠璃の演目にも登場するなど、当時は大変重宝されていました。しかし、ペリー提督の黒船来航後、外国から輸入された犬が流行し、狆の数は減少していきました。
しつけ
人懐っこく従順な性格を持っていますが、プライドが高い一面もあり、服従訓練が難しいことがあります。トイレの失敗なども、強く叱らずに根気よく教えていく必要があります。
毎日の散歩が大切!
狆は活発ですが、短頭種の小型犬なので、激しい運動は向いていません。散歩は1日20〜30分程度に留め、室内での遊びを楽しませましょう。特に夏は涼しい時間帯に外出するように心掛けましょう。
シャンプー
定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。
ブラッシング
狆の被毛はシングルコートとされていますが、ダブルコートの個体も存在します。毛量は豊かで、ダブルコートの場合は換毛期に抜け毛が多くなります。オーバーコートの長毛は細くて直毛ですが、絡まりやすいので週に数回ブラッシングしてあげましょう。ダブルコートの場合は下毛に空気を入れないように気を付けましょう。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
適切なフードを選んで与えよう
犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。
ペットショップで購入する場合だと、平気25万円〜が相場になります。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。狆の里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
狆の子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
狆の子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。