英語表記 Miniature Schnauzer
サイズ 小型犬
グループ 2G(使役犬)
原産国 ドイツ
体高 30cm~35cm
体重 7kg前後
ミニチュア・シュナウザーは、立派な口ひげと愛嬌のある眉毛が特徴的で、その風貌は思慮深い老人を思わせます。しかし、実際は明るく好奇心旺盛で、遊ぶのが大好きな親しみやすい性格を持っています。また、がっしりとしたたくましい骨格を持ちながらも、心も体も柔軟で、飼い主に寄り添うことができます。
ミニチュア・シュナウザーの被毛の色には、ソルト&ペッパー、ブラック、ブラック&シルバー、ホワイトがあります。被毛は密生したダブルコートで、ワイヤーのように硬い上毛が特徴です。この硬い上毛は光沢がなく、シュナウザーの落ち着いた外見を際立たせています。
ミニチュアシュナウザーの平均寿命は12歳から16歳とされています。
- 網膜萎縮症: 夜間や暗い場所で目が見えにくくなる病気です。
- 若年性白内障: 6歳以前に発症し、視力が低下する病気です。
- 胆嚢粘液嚢腫: 胆嚢が拡張する状態です。
- 尿路結石症: 血尿や頻尿、尿が出づらくなる病気です。
- 糖尿病: 尿に糖が排出される病気です。
- アトピー性皮膚炎: かゆみを伴う湿疹ができる病気です。
ミニチュア・シュナウザーは賢く、好奇心旺盛で遊び好きな犬種です。頑固な一面もありますが、家族に対しては非常に愛情深く、適切にしつけられれば子どもの相手も得意です。
警戒心が強いため、見知らぬ人や犬に対して吠えることがありますが、人に従順なため、社会化トレーニングを行えばコントロール可能です。
シュナウザーにはジャイアント、スタンダード、ミニチュアの3種類があります。元となったのはスタンダードシュナウザーで、これを小型化したのがミニチュアシュナウザーです。
スタンダードシュナウザーの起源と役割
スタンダードシュナウザーは14世紀頃のドイツで作出され、ネズミ駆除や家畜の誘導、小さな荷車を引くなど多様な使役犬として活躍しました。その賢さと警戒心の強さ、主人に対する忠実さが評価され、第一次世界大戦ではドイツの軍犬として情報伝達の役割を担いました。
ミニチュアシュナウザーの作出
ミニチュアシュナウザーは、スタンダードシュナウザーとアーフェン・ピンシャーを交配し、ドイツのフランクフルトで作出されました。アメリカに渡った後はさらなる改良が進み、小型化のためにプードルなどの犬種も交配され、現在のミニチュアシュナウザーの形が確立されました。
ミニチュアシュナウザーの人気と認知
ミニチュアシュナウザーは、アメリカで多くの著名人やハリウッドスターに愛され、ブルース・リーの愛犬でもありました。ドイツでは1899年にケネルクラブで公認されましたが、アメリカでは1933年までスタンダードシュナウザーと同じ犬種として扱われていました。
ミニチュアシュナウザーの日本への導入
日本に入ってきたのは戦後、アメリカ軍人が連れてきたのが最初と推測されていますが、当時はトリミング技術が未発達で普及しませんでした。家庭犬として本格的に迎えられるようになったのは1960年頃からで、2000年頃には人気が上昇し、現在ではJKCの登録犬種ランキングの上位に入るようになっています。
しつけ
ミニチュアシュナウザーのしつけ方は、褒めることを重視した方法と、無視を活用する方法があります。賢く好奇心旺盛な性格のため、褒めて伸ばすことが効果的です。一方、失敗した際は怒らずに無視することで、効果的に叱りつけることができます。
毎日の散歩が大切!
ミニチュアシュナウザーはがっしりとした筋肉質の体を持ち、体力がありますが、激しい運動は必要ありません。1日30分から1時間程度の散歩と室内での遊びが適切です。
シャンプー
定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。
ブラッシング
ミニチュアシュナウザーの被毛はダブルコートで、美しい外見を保つためには週に数回のコーミングやブラッシングが必要です。特に手足や眉上、ひげを長く伸ばして整えるスタイルが一般的です。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
適切なフードを選んで与えよう
犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。
ペットショップで購入する場合だと、平均25万円〜が相場になります。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ミニチュアシュナウザーの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
ミニチュアシュナウザーの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
ミニチュアシュナウザーの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。