ミニチュアブルテリア

ミニチュア・ブル・テリアは、ブル・テリアを小型化して生まれた犬種です。都会の生活にも適応しやすくなっています。この犬種は、ブル・テリアと同様にユーモラスな顔つきと、がっしりとした力強い体型が特徴です。飼い主には忠実でありながらも、好奇心旺盛で時には興奮しやすい傾向があります。そのため、タフで活発な性格のため、運動量が豊富に必要とされます。

ミニチュア・ブル・テリアの被毛は、ピュアホワイト、ブリンドル（地色に異なる色が混ざったもの）、ブラックブリンドル、レッド、フォーン（金色がかった茶色）、トライカラー（白、黒、茶色の3色）など、さまざまな色が認められます。

ミニチュアブルテリアの平均寿命は一般的に11～14年と言われています。適切な飼育環境や適切な医療ケアを提供することで、健康的な生活を送ることができます。

腎臓病

腎臓病は、腎臓の機能が損傷を受け、その能力が低下する疾患です。この状態では、体内の老廃物や余分な水分を排泄できず、血液中の物質のバランスが崩れる可能性があります。腎臓病は進行性であり、早期発見と適切な管理が重要です。

副甲状腺機能低下症

副甲状腺機能低下症は、副甲状腺から分泌される副甲状腺ホルモンの量が低下する状態です。このホルモンは、カルシウムやリンの代謝を調節し、骨の健康を維持する役割があります。副甲状腺機能低下症が進行すると、骨粗鬆症や骨折のリスクが高まる可能性があります。

水晶体脱臼

水晶体脱臼は、眼球内部の水晶体が本来の位置からずれる状態を指します。これにより、視覚に影響を与える可能性があります。水晶体脱臼は、外傷や加齢によって引き起こされることがあります。

難聴

難聴は、遺伝的な要因によって引き起こされる聴覚障害です。これは、耳の構造や聴覚神経に問題がある場合に起こります。難聴は生活に大きな影響を与える可能性があり、補聴器や手術などの治療が必要な場合があります。

ミニチュアブルテリアは一般的に落ち着いた性格ですが、時折頑固さを見せることがあります。そのひょうきんな顔立ちと組み合わさって笑いを誘うこともあります。闘犬時代の勇敢さは残っていますが、無駄な争いを好まない穏やかなタイプです。家族や家の子どもに対しては情愛深く、フレンドリーな態度を示します。

起源と祖先犬種

ミニチュアブルテリアは、もともとブルテリアの小さい個体を指す言葉でした。その祖先犬種は、スタッフォードシャー・ブル・テリア、オールド・イングリッシュ・ブルドッグ、イングリッシュ・テリア（絶滅）、そしてスパニエルとの交配によって生まれました。

闘犬時代から家庭犬へ

初期のミニチュアブルテリアは、闘犬として飼育されており、体サイズの小ささが敏捷性を高め、戦闘に有利に働くと考えられていました。しかし、1835年のイギリスで闘犬が廃止された後、愛好家によって家庭犬として改良され始めました。

改良と再定義

改良の過程で、ミニチュアブルテリアは性格や容姿にバラつきのない犬種として改良され、1860年頃にはホワイト・イングリッシュ・テリアとの交配によってブルテリアと改名されました。

白い毛色とトイサイズへの試み

その後、ミニチュアブルテリアには白い毛色を持つ個体が現れ、人気が上昇しました。途中でトイサイズのブルテリアも作出されましたが、体の弱さから人気が続かず、ミニチュアサイズ全体の評判を落とすことになりました。

現在の位置へ

結果として、1939年には、イギリスケネルクラブによってミニチュアブルテリアはブルテリアとは別の犬種として登録されました。

しつけ

ミニチュアブルテリアは闘犬の資質を持つことがありますが、穏やかな性格も持ち合わせています。しかし、挑発されると反応することがあるため、子犬の頃からしつけと社会化を行うことが重要です。飼い主との信頼関係を築くためにも、服従訓練を行いましょう。

毎日の散歩が大切！

ミニチュアブルテリアは中型犬であり、毎日の運動が重要です。1日に30分以上、できれば1時間程度の散歩を心がけましょう。走る必要はありませんが、十分な運動を取らせることが健康維持に役立ちます。

シャンプー

定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。

ブラッシング

ミニチュアブルテリアは短毛で被毛は厚くありません。週に1度程度のブラッシングで十分ですが、寒冷地では衣類を着せることも考慮してください。

歯磨き

歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。

特殊な注意点

ホワイトのミニチュアブルテリアには聴覚障害がある個体が存在するため、音声による訓練が難しい場合があります。こうした場合は視覚やタッチングによる訓練を工夫する必要があります。

適切なフードを選んで与えよう

犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。

ペットショップで購入する場合だと、平均47万円〜が相場になります。