英語表記 Briard
サイズ 大型犬
グループ 1G(牧羊犬・牧畜犬)
原産国 フランス
体高 60cm~68cm
体重 30kg前後
ブリアードは、フランス原産の古い犬種で、勇敢で独立心が強い性格を持ち、羊の群れをオオカミから守る護畜犬として活躍しました。ウエーブがかった長い毛が全身を覆う姿はエレガントで、フランスをはじめ世界中で知られています。
ブリアードはフランス原産の古い犬種で、勇敢で独立心が強い牧羊犬です。体格は大きく、体長が体高よりもやや長い特徴があります。頭部は大きく、マズルは太めで短く、特徴的なひげを持っています。胸は深く、しっぽはまっすぐで、シャギーコートの下にはがっちりした筋肉がついています。耳は立ち耳と垂れ耳の両方のタイプがありますが、垂れ耳の断耳は近年行われなくなっています。また、ドッグショーに出展する際には後ろ足左右に狼爪が1本ずつないことが求められます。その優雅な外見と勇敢な性格から、フランスをはじめとする世界中で愛されています。
ブリアードは、ブラック、フォーン、そしてブラック・オーバーレイのフォーンなど、いくつかの毛色が特徴的です。
ブラックは、真っ黒な被毛を持ち、一般的には純粋なブラックであることが求められます。フォーンは、明るい栗色や黄褐色に近い毛色で、一般的には全身が均一な色合いであることが望まれます。ブラック・オーバーレイのフォーンは、フォーンの毛色を持ちながらも、背中や側面などに黒いオーバーレイ(被毛の上にかかる黒い毛)が入る特徴的な毛色です。このオーバーレイは、ブラック・マスキングとしても知られています。
ブリアードの毛色は個体によって異なり、幼い頃の毛色と成犬になってからの毛色が異なることもあります。また、ブリアードは一度に複数の毛色を持つこともありますが、ブリーダーや愛好家によっては特定の毛色を好む傾向があります。
平均10歳から12歳とされています。
進行性網膜萎縮
遺伝的な要因により、犬の視力が徐々に低下する病気です。早期発見が治療の鍵となります。
膿皮症
皮膚に細菌感染が起こり、炎症を引き起こす病気です。清潔な環境を保つことが予防につながります。
胃捻転
胃がねじれることで食道や大動脈が圧迫され、血流が阻害される可能性があります。早期発見が重要です。
股関節形成不全
成長期に起こりやすい症状で、遺伝的要因や栄養不良が原因とされています。
ブリアードは経験豊かな飼い主に適しており、適切に飼育されると飼い主に忠実で、家族に深い愛情を示す性格です。信頼できる家族と一緒にいることを好み、家族の前ではおおらかで明るい振る舞いを見せます。古くから牧羊犬や護畜犬として活躍してきたため、賢さと勇敢さを兼ね備えています。ただし、独立心や警戒心が強いため、しっかりとしたしつけと信頼関係の構築が必要です。また「一度教えたことは忘れない」と言われ、非常に賢く、判断力があります。家族を大切にし、忠誠心が強い一方で、見知らぬ人や動物には警戒心を示すことがあります。
ブリアードはフランス原産の大型の牧羊犬で、日本では「フレンチ・ローランドシープドッグ」としても知られています。非常に古い歴史を持ち、8世紀頃にはすでに存在していたと考えられています。犬種名の「ブリー」は、フランスの農村部で有名なチーズ地方である「ブリー地方」に由来しています。
14世紀以降、ブリアードは牧羊犬として活躍し、その忠犬ぶりが評価されました。特に山岳地帯から侵入するオオカミを追い払う役割も担いました。第二次世界大戦では軍用犬としても活躍しましたが、戦禍により数が激減したとされています。
戦後、ブリアードは元の職場である農村で牧羊犬として働くか、または忠実で辛抱強い性格から良き家庭犬として受け入れられました。1789年には最初のブリアードがアメリカに輸入されましたが、繁殖が始まったのは130年以上後のことでした。
日本では、小型犬の人気が高いため、ブリアードはあまり見かけることがありません。
しつけ
ブリアードは学習能力が高く非常に賢い犬ですが、独立心が強いためしつけが難しいこともあります。大型犬であり力も強いため、しつけは専門家のアドバイスを受けて行うのが理想的です。信頼する飼い主と一緒にいることを幸せに感じる犬種なので、子犬の頃からしっかりとしつけを行い信頼関係を築くことが重要です。
毎日の散歩が大切!
ブリアードは元々、羊を追いかけて一日中走り回っていたスタミナ抜群の犬種です。そのため、1日1時間程度の散歩は必須で、理想的には1日2回の散歩が望ましいです。特に若い頃は、ランニングやゲームなどの運動も取り入れ、十分にエネルギーを発散させる必要があります。これにより、吠えるなどの問題行動を減少させる効果も期待できます。また、ブリアードは非常に賢いため、アジリティなどのドッグスポーツを楽しむこともおすすめです。
シャンプー
定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。
ブラッシング
ブリアードはダブルコートの長毛犬で、オーバーコートはしなやかで長く、アンダーコートは少ないです。オーバーコートの絡まりを防ぐため、毛先から優しくブラッシングしてほぐしましょう。毛玉ができると皮膚が蒸れてトラブルの原因になるため、特に注意が必要です。冬場は静電気が発生しやすいため、ブラッシングスプレーを使用すると良いでしょう。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
適切なフードを選んで与えよう
食事には総合栄養食を与えることが重要です。成犬やシニア犬にはそれぞれ適したフードを与えましょう。
ペットショップで購入する場合だと、69万円~みたいですね。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ブリアードの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
ブリアードの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
ブリアードの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。