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ボーダー・コリー

英語表記      Border Collie

サイズ       中型犬

グループ      1G(牧羊犬・牧畜犬)

原産国       イギリス

体高        50cm前後

体重        20kg前後

ボーダー・コリーは、均整のとれた優美な体と優れた運動能力、そして驚異的なスタミナを持っています。知能の高さは全犬種の中でもトップクラスとされ、アジリティやディスクドッグなどの競技で常に上位に入賞することで有名です。性格は深く考え、飼い主に対して非常に忠実です。

ボーダー・コリーの被毛には、トライカラー、ブラック&ホワイト、ブラック、ブルーマールなど、さまざまな色があります。ただし、ホワイトが主張しすぎるのは好ましくありません。被毛のタイプには、スムース(短くてまっすぐな毛)とラフ(長くて粗い毛)の2種類があります。

ボーダー・コリーの平均寿命は約10~17歳とされており、イギリスの統計によると12歳が一般的です。中型犬の平均寿命が11~15歳であることを考えると、ボーダー・コリーは比較的長寿な犬種といえます。

股関節形成不全

股関節形成不全とは、先天的に股関節の形状が異常である状態を指します。この状態は、犬の運動能力に影響を及ぼし、重度の場合には手術が必要になることもあります。

コリー眼異常

コリー眼異常は遺伝性の目の異常で、軽い視力障害や眼内出血、網膜剥離による失明のリスクがあります。早期発見と適切な治療が重要です。

セロイドリポフスチン症(CL症)

セロイドリポフスチン症(CL症)は、運動障害、知的障害、視力障害などを引き起こす遺伝性の疾患です。この病気は神経系に深刻な影響を与えるため、注意が必要です。

肘関節形成不全

肘関節形成不全は、前足の肘関節が正常に形成されず、骨や軟骨に炎症が生じる状態です。この状態は、犬の移動能力に影響を与えるため、定期的な検査と治療が必要です。

グレーコリー症候群

グレーコリー症候群は、シルバーグレー、チャコールグレー、グレー、ライトグレー、シルバーなどの毛色を持つコリーに見られる遺伝性の血液疾患です。この病気は発熱、結膜炎、食欲減退、関節痛、呼吸不全、下痢などの症状を引き起こします。

ボーダー・コリーは非常に知能が高く、活発で、作業意欲が強い犬種です。洞察力に優れ、作業中は自ら状況を判断して動くことができます。家族に対しては非常に愛情深い反面、知らない人や他の犬にはあまり興味を示さず、他の犬と遊ぶよりも人間と一緒に作業することを好む傾向があります。

起源と発展

ボーダー・コリーは、8世紀頃に北欧からスコットランドに渡ってきたバイキングによってもたらされた犬種です。トナカイの牧畜を行っていた祖先と現地の牧羊犬が交雑して、現在のボーダー・コリーの形が形成されました。スコットランドの方言で「Collie(コリー)」は牧羊犬全体を指し、犬種名の由来はスコットランド国境近くやボーダー地方で飼育されていたことにあります。

犬種標準と公認

ボーダー・コリーは長い間、作業能力が重視され、最初の犬種標準は1906年に制定されました。犬種名「ボーダー・コリー」が採用されたのは1915年で、イギリスで公認されたのは1976年です。FCIの公認は1987年で、これはドッグスポーツや訓練競技会での人気が高まったためです。アメリカではショー・ドッグとしての扱いに反発があり、公認は遅れました。

日本への導入

日本には戦前にオーストラリアから羊と共に輸入されましたが、この時の犬が本当にボーダー・コリーであったかは確証がありません。

牧羊犬競技会とヘンプの功績

1873年にイギリスで初めての牧羊犬競技会が開催され、「オールド・ヘンプ」というボーダー・コリーが大活躍しました。ヘンプは新しい牧羊スタイルを見せ、その能力を評価されて多くの子孫を残しました。ヘンプの後継犬「ケップ」も牧羊犬競技会で活躍し、現代のボーダー・コリーの基礎犬となりました。

しつけ

ボーダー・コリーは比較的体力があり、暑さ寒さにも強いですが、外部の刺激に反応して羊追い行動をとることがあります。通りかかった自転車やオートバイを追いかけて飛び出してしまうことがあるため、普段は屋内で生活させることが安全です。散歩中もこのような反応を示すことがあるため、しっかりとトレーニングを行い、飼い主に従って歩くようにしましょう。

毎日の散歩が大切!

健康なボーダー・コリーなら、朝晩それぞれ1時間程度の散歩が理想的です。特に若い犬は体力と気力が有り余っているため、週末などにはフライングディスクやアジリティなどの遊びを取り入れると良いでしょう。

シャンプー

定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。

ブラッシング

ボーダー・コリーには長毛と短毛のタイプがありますが、いずれもダブルコートで下毛が抜けます。週に2~3回程度のブラッシングを行い、被毛の健康を保ちましょう。

歯磨き

歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。

適切なフードを選んで与えよう

犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。

ペットショップで購入する場合だと、平均30万円〜が相場です。

STEP
里親

里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ボーダー・コリーの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。

STEP
ブリーダー

ボーダー・コリーの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。

STEP
ペットショップ

ボーダー・コリーの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。

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