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ビアデッドコリー

英語表記      Bearded Collie

  サイズ       大型犬

グループ      1G(牧羊犬・牧畜犬)

原産国       イギリス

体高        51cm~56cm

体重        25kg〜

ビアデッド・コリーは、16世紀初頭に生まれた犬種で、古くからスコットランドのハイランド地方で牧羊犬として活躍してきました。その特徴は、体全体を覆うふさふさの長い被毛と、口元の長い毛である「口ひげ(ビアデッド)」です。性格は陽気で友好的であり、人の言うことをよく聞き、理解しようとする賢さがあります。

ビアーデッド・コリーは、体高よりも体長が長く、引き締まった体つきをしています。被毛は長く、ふさふさしており、足はやや短めで被毛に覆われています。頭部は大きく、やや角ばっており、ストップがあります。目は比較的大きく、耳としっぽは垂れています。一般的には断尾されませんが、牧羊犬として働く個体に限り、必要に応じて断尾されることがあります。

ビアデッド・コリーは、スレート・グレーをはじめとするさまざまなグレーのバリエーション、ブラック、ブルー、ブラウン、サンディ、赤みがかったフォーンなどの毛色を持つことがあります。生まれた時は単色に近い毛色で覆われており、成長するにつれて白い部分が増え、成犬になるとホワイト×各色の毛色というパターンになります。顔や体の一部にわずかにタン色が入ることもあります。

平均で14歳から15歳とされています。

白内障(Cataracts)

  • 概要:目の水晶体が白く濁り、視力が低下します。高齢犬や遺伝的な要因によって引き起こされることがあります。
  • 症状:白濁した目、視力低下、光に対する過敏性。
  • 治療:手術による水晶体の摘出が一般的です。

進行性網膜萎縮(Progressive Retinal Atrophy, PRA)

  • 概要:網膜の変性や萎縮によって視力が低下し、最終的に失明することがあります。特定の犬種に遺伝的に見られることがあります。
  • 症状:視力低下、暗がりでの視力が特に低下する。
  • 治療:現在のところ特効薬や治療法はなく、進行を遅らせることが目的です。

アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis)

  • 概要:特定のアレルギー物質に反応して皮膚が炎症を起こす症状です。かゆみや湿疹が生じることがあります。
  • 症状:かゆみ、湿疹、皮膚の赤みや腫れ。
  • 治療:ステロイドや抗ヒスタミン薬などの薬物療法や、アレルゲン除去食などが行われる。

天疱瘡(Pemphigus)

  • 概要:自己免疫反応によって皮膚や粘膜に水ぶくれやびらんが生じる病気です。治療が難しい場合があります。
  • 症状:水ぶくれ、びらん、発赤や痛みが見られる。
  • 治療:ステロイドや免疫抑制薬などの治療が行われる。

膿皮症(Pyoderma)

  • 概要:皮膚に細菌感染が起きて炎症を引き起こす症状です。かゆみや皮膚の赤み、膿のような分泌物が見られることがあります。
  • 症状:かゆみ、赤み、腫れ、膿の発生。
  • 治療:抗生物質や抗炎症薬を使用して治療する。

股関節形成不全(Hip Dysplasia)

  • 概要:股関節の形成が正常でなく、関節の不安定や痛みを引き起こす疾患です。特に大型犬や成長期の犬に見られることが多いです。
  • 症状:歩行困難、跳躍が難しい、後肢の筋肉が発達しない。
  • 治療:投薬やリハビリ、手術などが行われる。

ビアデッド・コリーは陽気で甘えん坊であり、人と一緒にいることを大好きとします。人の言うことをよく聞き、理解しようとする賢さも持っています。そのため、アジリティやフリスビーなどのドッグスポーツ、キャンプや釣りなどのアウトドアを愛犬と一緒に楽しむことができます。パワーに満ちた牧羊犬であるため、子犬から若犬の時期はエネルギッシュでイタズラをすることもありますが、訓練を受けることが好きなので、しつけをしっかり行えば、落ち着いた愛犬に育ちます。

ビアデッドコリーは、16世紀初頭にスコットランドで誕生した犬種で、ポーリッシュ・ローランド・シープドッグとスコットランドのコリー犬を掛け合わせて生まれました。18世紀から19世紀初頭にかけて画家によって描かれ、1898年には犬種標準が定められました。

第一次世界大戦中も繁殖が続けられましたが、戦後にはビアデッドコリーの数が減少し、一時は絶滅の危機に直面しました。しかし、1944年にウィルソン夫人が1頭のビアデッドコリーを育て始め、繁殖が再開されました。その後、偶然にもオスのビアデッドコリーと出会い、血統の再構築が進められました。現在、ビアデッドコリーの多くは、このジーニーとバリーからの子孫です。

しつけ

ビアデッド・コリーのしつけポイントは、積極的な社会化、知的刺激の提供、明確なリーダーシップの示唆、素早い反応と肯定的な強化、そしてネガティブな刺激の避け方です。この犬種は賢く従順な性格を持つため、適切なしつけを行うことで素晴らしいパートナーとなります。

毎日の散歩が大切!

ビアデッド・コリーは、牧羊犬としての歴史を持ち、その活発でスタミナに富んだ性格から、しっかりとした運動を必要とする犬種です。飼う際には、犬の運動ニーズを満たせるだけの時間的余裕があることが重要です。毎日の散歩は最低1時間は欠かせません。家の中でも、遊べるおもちゃを与えて犬が遊ぶことができる環境を整えることが大切です。

シャンプー

定期的なシャンプーが必要です。プロのグルーマーに定期的にケアしてもらうことで、日常の手入れも楽になります。目や口の周りの被毛が汚れやすいため、こまめに拭いて清潔を保つことも重要です。

ブラッシング

ビアデッド・コリーは、その長くてダブルコートの被毛が特徴的ですが、絡まりやすい性質を持っています。定期的なブラッシングやコーミングが必要です。

歯磨き

歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。

適切なフードを選んで与えよう

食事には総合栄養食を与えることが重要です。成犬やシニア犬にはそれぞれ適したフードを与えましょう。

ビアデッドコリーの子犬の価格は、一般的には25万円から30万円前後とされています。ただし、親がチャンピオン犬である場合や、子犬の顔つきや体格などによって価格が異なることがあります。特に、血統や外見が優れている子犬は高価で取引されることがあります。

STEP
里親

里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ビアデッドコリーの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。

STEP
ブリーダー

ビアデッドコリーのの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。

STEP
ペットショップ

ビアデッドコリーのの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。

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