英語表記 Italian Greyhound
サイズ 小型犬
グループ 10G(視覚ハウンド)
原産国 イタリア
体高 32cm~38cm
体重 3kg~5kg
気品と優雅さ
ウィペットはルネッサンス期の王侯貴族に愛された犬種で、その気品あふれる優雅なスタイルが大きな魅力です。おっとりとした性格と気立ての良さも、多くの人々に愛されています。
骨の細さとケア
ウィペットは骨が細いため、骨折のリスクに注意が必要です。家庭内での足にかかる負担を軽減し、適切なケアを行うことで、優れた家庭犬として信頼できるパートナーになります。
密集した短い被毛が特徴で、手触りが非常に滑らかです。毛色には、フォーン(黄金色)、レッド、グレー、ブルー(青みがかった灰色)、クリーム、ホワイト、ブラックなどの単色があり、ホワイトのマーキングが入るものも見られます。
イタリアングレーハウンドは比較的長寿な犬種であり、一般的には12歳から15歳程度生きることができます。
骨折
- 原因: 小型犬や華奢な骨格の犬は、飛び跳ねたり、高い場所から落ちたりすることで骨折しやすいです。
- 症状: 骨折部位の腫れや痛み、歩けなくなる、異常な角度で曲がる。
- 治療: 骨を固定するためのギプスや手術が必要な場合があります。
2. 膝蓋骨脱臼
- 原因: ひざの皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れることで発生します。小型犬に多く見られます。
- 症状: 歩き方がおかしくなる(跛行)、膝を引きずる、痛がる。
- 治療: 軽度の場合は安静と投薬で改善しますが、重度の場合は手術が必要です。
3. 緑内障
- 原因: 眼圧が異常に高くなることで視神経が圧迫されます。
- 症状: 目が赤くなる、視野が狭くなる、目の痛みや圧迫感。
- 治療: 眼圧を下げるための薬や手術が必要です。早期発見が重要です。
4. 歯周病
- 原因: 歯垢や歯石が溜まり、歯ぐきやあごの骨に炎症を引き起こします。
- 症状: 口臭、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつき、食欲減退。
- 治療: 歯石取りや抗生物質の投与、重度の場合は抜歯が必要です。日常の歯磨きが予防に有効です。
5. てんかん
- 原因: 脳の異常な電気活動によって突然けいれん発作が起こります。
- 症状: けいれん発作、意識喪失、一時的な行動の変化。
- 治療: 抗てんかん薬の投与が一般的です。発作の頻度や重症度に応じて治療が調整されます。
6. 意識障害
- 原因: 遺伝的な脳の異常や疾患によって意識が正常に保てなくなります。
- 症状: 意識がもうろうとする、反応が鈍くなる、正常な行動が取れなくなる。
- 治療: 根本的な治療は難しい場合がありますが、症状を緩和するための薬が使われることがあります。
7. カラー・ダイリューション脱毛
- 原因: 遺伝的な要因で、特にブルーやフォーンなどの薄い色の毛が脱毛します。
- 症状: 毛が薄くなる、かゆみや皮膚の炎症を伴うこともあります。
- 治療: かゆみや皮膚の炎症を抑えるための治療が行われますが、根本的な治療は難しいです。
8. パターン脱毛
- 原因: 遺伝的な要因で、特定の部位(足のつけ根など)に繰り返し脱毛が発生します。
- 症状: 特定の部位での脱毛、通常はかゆみや痛みはありません。
- 治療: 通常は特別な治療は必要ありませんが、見た目を気にする場合は獣医と相談することが推奨されます。
イタリアングレーハウンドは、繊細で感受性が強く、穏やかで優しい性格です。ストレスをためやすい傾向があります。攻撃的な行動はせず、危険を感じると距離を取ったり逃走したりすることで身を守ります。
また、活発で走ることが大好きでスタミナもありますが、日本の厳しい気候には適応しづらく、夏や冬は体力を消耗しやすいです。特に若犬のうちだけが1日中外で遊べるほどの体力を持っています。
古代からの存在
イタリアングレーハウンドは、古代エジプト時代の壁画や古代ローマ遺跡からも見つかるなど、古くから人間の近くで暮らしてきた犬とされています。
愛玩犬としての歴史
古代エジプトから地中海を回ってトルコやギリシャに広まり、紀元前5世紀ごろにはローマ(イタリア)にもたらされ、上流階級のペットとして飼われてきました。特にイタリアでは、王室や貴族たちに愛され、絵画や美術品などにも頻繁に登場しています。
衰退と復活
18世紀後半には近親交配により体格が虚弱になり、気候の変化に弱くなりました。戦争の時代には姿を消しましたが、19世紀初頭にアメリカに渡ったイタリアングレーハウンドを元に、イギリスで復活が試みられました。交配により強靭な体格を取り戻し、1853年にはイギリスケネルクラブに登録されました。
しつけ
性格は明るく大変おだやかで、しつけはそれほど難しくありません。子どもや他の犬、小動物とも仲良くできますが、辛抱強さのあまりストレスをためてしまうことがあるため、ストレス管理にも配慮が必要です。特に子どものいる家庭では、犬との関わり方に気を配ることが重要です。
毎日の散歩が大切!
寒い時期や酷暑の時期は散歩を控え、室内での運動を重視しましょう。気候が良い時期はドッグランなどで思う存分走らせることが大切です。
シャンプー
定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。
ブラッシング
イタリアングレーハウンドは短毛で抜け毛が少なく、手入れがしやすい犬種ですが、寒さには特に弱い傾向があります。そのため、気候に応じて衣類を着用させることが健康管理の一環として重要です。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
ハーネス
頭が小さく首輪が抜けやすいため、サイズをきちんと合わせるか、首と胸にかかるタイプの8の字胴輪(ハーネス)を使用することをお勧めします。胸幅が狭くスリムな体型のため、腕だけを通すタイプのハーネスでは後ろに下がった際に脱落する可能性があります。
適切なフードを選んで与えよう
犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。
ペットショップで購入する場合だと、平均20万円〜が相場になります。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。イタリアングレーハウンドの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
イタリアングレーハウンドの子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
イタリアングレーハウンドの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。