英語表記 Rottweiler
サイズ 大型犬
グループ 2G(使役犬)
原産国 ドイツ
体高 56~68cm
体重 42~50kg
ロットワイラーは大型犬の中でもコンパクトで、がっちりとした骨格と発達した筋肉を持ち、首が長く頭蓋骨が大きい特徴があります。また、垂れ耳で短毛の犬種です。しっぽは生まれつき短いのではなく、断尾とされていますが、近年はこの手術が行われることは少なくなっています。この犬種は、かつてはドーベルマン・ピンシャーの作出にも使われたことで知られています。
この犬種は、黒と茶色の毛色を持ち、適切な栄養と手入れを受けると、太陽の下で特に黒い部分が光沢を増します。茶色の部分は、通常、目の上や頬、口の周り、胸、足、そして尾の下に位置し、黒い部分との境界が明確になっています。
ロットワイラーの寿命は一般的に8〜10年程度とされています。大型犬の中ではやや短命とされることがありますが、適切な飼育環境や健康管理が行われれば、健康な状態を維持し長生きすることも可能です。
股関節形成不全
股関節形成不全は、生まれつき股関節が正常な形に発達せず、脱臼しやすい状態を指します。関節の安定性が低くなり、日常生活や運動中に脱臼する可能性が高まります。治療法には、保守的な方法から手術まで様々なアプローチがあります。
胃捻転
胃捻転は、胃が捻れて血液や酸素の流れが阻害される状態です。緊急の医療介入が必要な重篤な状態であり、放置すると胃組織の壊死や合併症を引き起こす可能性があります。
骨肉腫
骨肉腫は、主に若い年齢層で発生する骨に発生する悪性腫瘍です。進行が速く転移しやすい特徴があり、化学療法や手術、放射線療法が一般的な治療法として用いられます。
外耳炎
外耳炎は、耳介や外耳道の皮膚の炎症を指します。特に犬や猫などの動物で見られ、垂れ耳の犬種や長毛種が罹りやすい傾向があります。治療には薬物療法が主流で、清潔な状態を保つことも重要です。
ロットワイラーは、大胆で勇敢な性格を持ち、番犬として理想的な犬種とされています。警戒心も備えており、見知らぬ人に対しては無差別ではなく、慎重な態度で接します。力強い大型犬であるため、社会性を重視し、人間社会でのルールをしっかりと教えることが必要です。また、自信に満ちた性格から、静かで自信のある態度を示す犬もいますが、頑固な一面も持つことがあります。
西暦73年頃からの起源
ロットワイラーは、西暦73年頃にローマ軍がスイス侵攻の際に南ドイツを通過した際にこの地に入り、11世紀ごろまでに定着したとされています。この地域におけるロットワイラーという名前は、イタリア(ローマ)の住宅で使用されていた赤いタイルが持ち込まれたことに由来します。
20世紀以降の変遷
20世紀に入ると、交通網の発達により牛追いが禁止され、ロットワイラーも牧場や肉屋の犬として働くようになりました。ドイツでは、1899年に最初のロットワイラークラブが設立され、1901年に初めてのスタンダードが定められました。1921年にはロットワイラー単独のクラブが設立され、育種の計画が始まりました。
しつけ
ロットワイラーは、勇敢で大胆な性格を持ち、番犬として理想的です。見知らぬ人に対しては警戒心を示し、慎重な態度で接します。社会性を持たせるためには、早期から適切なしつけと社会化が必要です。
毎日の散歩が大切!
筋肉質であるため、ロットワイラーは体重以上の力を持ちます。適切な運動を行うことで、体力を維持し、健康な状態を保つことが重要です。毎日1〜2時間の散歩や運動を行うことが推奨されています。
シャンプー
定期的なシャンプーが必要です。ただし、過度なシャンプーは皮脂を落としてしまうため注意が必要です。
ブラッシング
ロットワイラーは抜け毛が少ないため、被毛の手入れが比較的簡単です。定期的なブラッシングやシャンプーで被毛を清潔に保つことができます。
歯磨き
歯磨きは毎日行うのが理想。歯磨きが苦手な場合は歯磨きガムやシートを検討しましょう。
社会性
力の弱い子犬や若犬のうちに、多くの犬や人とのふれあいを持たせることが重要です。適切な社会性を身につけたロットワイラーは、家族や他の動物との円滑な共存が可能となります。
適切なフードを選んで与えよう
犬の成長や健康に合わせて、総合栄養食を与えよう。適切なフードで元気に育ってね。
ペットショップで購入する場合だと、平均28万円〜が相場になります。
里親になる方法もあります。保健所や動物愛護センター、ボランティア団体などで里親募集が行われています。ロットワイラーの里親は人気が高く、すぐに新しい飼い主が見つかることが多いため、定期的に情報を確認しましょう。
ロットワイラー子犬をブリーダーから購入することが一般的です。ブリーダーを選ぶ際には、犬舎を訪問できるかどうかや親犬と兄弟犬の健康情報について尋ねましょう。ワクチン接種の情報やアフターケアについても確認し、信頼性のあるブリーダーを選びましょう。
ロットワイラーの子犬はペットショップで入手することもできますが、繁殖頭数が少ないため、店頭での販売はまれです。ペットショップで探す場合、店舗に問い合わせて子犬の入手可能性を確認しましょう。